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ルーマン信頼論と北朝鮮問題

ルーマンの信頼論の解題と北朝鮮問題への援用vol.1 ルーマンの信頼論の解題と北朝鮮問題への援用vol.2 ルーマンの信頼論の解題と北朝鮮問題への援用vol.3

第2回

金曜の読書会で読んでいた"Closure and Openness"。読了。興味深いが、ドイツ語による講演→英訳(つまり原文なし)のため、かどうかは知らぬが、意味が取りにくいところがある。でも興味深いことをいっている講演録であるのは確かなのでした。 キーワードは …

社会システム理論の野望、あるいは全体性へのオブセッション

太郎丸博さん(大阪大学教員)。 社会システム理論に依拠した本を書評していてあらためて感じたのは、社会システム理論好きの人々は、あらゆる社会現象を一つの枠組みで捉えたいという野望にとり憑かれた人たちだということだ。例えば、合理的選択理論は非合…

抜書き

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Luhmann, Niklas (1988) ‘Closure and Openness: On Reality in the World of Law’, in Teubner, Guntner (ed.) Autopoietic Law, Walter de Gruyter. たとえば、人間の身体は生命の統一性ではなく、意識的な知覚の、あるいはコミュニケーションの統一性であ…

“後期ルーマン”とはなにか:あるシステム論の特異な展開とその意味

勁草書房と法政大学出版局と東京大学出版会が共同でルーマン・ブック・フェアをやっています。書店で「後期ルーマン翻訳書・関連書ブックリスト」を配っています。馬場靖雄さんと今井康雄さんのコメント付き。 法政大学出版局 | 勁草書房 東京大学出版会 【…

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kei1982さんへの返答

http://d.hatena.ne.jp/kei1982/20040225#1077716163 ■一で使われている用語は、【社会システムの理論≒包括的社会システム(の理論)】【社会理論≒政治システム(の理論)≒政治社会の理論】という理解でいいのでしょうか? 概念上の区別として<(全体)社会…

コミュニケーション(行為)

北田本があそこで取り上げているのは、──「コミュニケーション」という語が、明示的に・術語的に導入された*3──1984年以降のルーマンの議論だ、とはとりあえず言えます。で、なんといっても『論争』[1971] からは10年以上もあとの話なんで「すでに戦線は動い…

ニクラス・ルーマン「全体社会の分析形式としての現代システム理論」

例によってざっくりレジュメ化します。 というか、この論文(講演)自体がレジュメみたいなものなので、なんといいますか。 全7節構成(節のタイトルは担当者が適当につけたもの)。 数字はその節の中で何段落目かを指示します。 - ■一 【システム理論】と【…

作動上の閉鎖性と構造的カップリング――法システムの分化(1992)

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Luhmann, Operational closure and structural coupling: the differentiation of legal system. 1992. Cardozo law review, v. 13 I.開放性と閉鎖性 II.オートポイエーシス・システムとしての法 Grundlage der Gesamten Wissenschaftslehre コミュニケーシ…

法の社会学的観察(1986)

法の社会学的観察ニクラス・ルーマン 土方 透ミネルヴァ書房2000-09売り上げランキング 94,546Amazonで詳しく見るby G-ToolsSSが1984年で、その2年後の論文。 1 社会学と法律学 新しい社会概念の発生・展開(旧い市民社会でも、19世紀的な経済に関係づけら…

構造

構造 http://www.ic.nanzan-u.ac.jp/~oyatsu/Luhmann-glossary.htm 構造という概念には、システムのなかで許容される接続可能性を制限するという意味がある。構造は選択ないし選出を行う。構造は、システムのオートポイエシスが、任意の要素によってではなく…

『社会の芸術』(1995)

NL KG

第一章 知覚とコミュニケーション:形式の再生産について VI 区別としての形式 マークされない状態/マークされない空間 (63) Stephan Mussil, Literaturwissenschaft, Systemtheorie und der Begriff der Beobachtung, in: Henk de Berg / Matthias Prangel…

『近代の観察』

NL BM

(1992) 固有値 Eigenwert 28-29, 63-90 第一章 近代社会における近代的なるもの 全体社会の自己記述もまた観察の観察、記述の記述という回帰的ネットワークに根ざしている。である以上、次のように期待できるのではないか。この作動の営みのなかで、固有値(…

馬場靖雄『ルーマンの社会理論』

(2001) 固有値 Eigenwerte 18, 19, 76, 83, 181, 182 第一章 複雑性 「それならば論理学も経験科学のひとつである」と言うひとがあれば、それは誤りである。ただし次のことは正しい。同じ命題が、あるときは経験的にテストされるべき命題として、別のときに…

『社会の法』

(1)(2)(1993) 固有値 Eigenwerte 106,125,633,671,674,682,711 訳注[16] サイバネティクス学者ハインツ・フォン=フェルスター由来の概念。システムの諸作動が回帰的ネットワークを形成する中で、一時的に安定した状態が達成され、それが以後の作動の…

ルーマンの進化論:固有値と棄却値について

固有値 フォン=フェルスター由来。高校数学では行列で出てくる。 棄却値 ギュンター由来。「超言」「第三の値」とも。

『制度としての基本権』(1965)

まずそもそも、この本は何が面白いのか? 以下は読書感想文。 タイトル:【68年・フーコー・ルーマン】 ルーマンの『制度としての基本権』は1965年、ほとんど自費出版のような体裁で出版された。誰の眼にもとまることなく。本書以前には、パーソンズの元への…

「生活世界:現象学者たちとの対話のために」

I.生活世界の概念 【1】生活世界は20世紀に生み出された最も実り豊かな造語のひとつであるが、なお不明確な概念である。この言葉は生み出されたコンテクストを離れて頻繁に用いられており、この言葉を用いる者が同時に超越論的現象学の前提を受容しているこ…

ルーマンの場合

前提↓ 以前、北田本合評会にて質問した内容から、人格論に関わるぶぶん まず第一部第一章から。ここではルーマンのコミュニケーション論における、 二つの帰属 が話題にされているかと思います。【1】行為/行為者への意図の帰属 【2】人格性への帰属と要約…

レジュメ

自分がやってる「人格論」のためのノートとして、1年前に書いたレジュメを晒します。 多くの目玉に晒した方がうまくいく 「博士課程」とかいってえらそーにしてる奴の思索プロセスをオープンにしたほうが教育上よろしいと考える というポリシーのもとに進め…

『権力』

権力作者: ニクラス・ルーマン,長岡克行出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 1986/09/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 16回この商品を含むブログ (47件) を見る [ルーマン][権力]日本語版への序文 [ルーマン][権力]第1章 コミュニケーション・メディア…