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■ [学]故郷世界と異郷世界、とか。 Home and Beyondをパラ読み。フッサール関連話のなかでもかなり自分の関心から遠い話題であることを再確認。"Toward a Non-Foundational, Transcendental Philosophy of the Social World"だもんなあ。しかし虚構話とのか…
I.生活世界の概念 【1】生活世界は20世紀に生み出された最も実り豊かな造語のひとつであるが、なお不明確な概念である。この言葉は生み出されたコンテクストを離れて頻繁に用いられており、この言葉を用いる者が同時に超越論的現象学の前提を受容しているこ…
本稿のねらい: (1)ウェーバーとパーソンズに対してシュッツが行った批判を整理。 (2)この批判の背景にあったシュッツの危機認識を、シュッツによる"discrepancy"という言葉の用例に注目しながら考察。 →様々な亀裂が走り、不一致と食い違いに満ちた、危機と…
『社会的世界の意味構成』 2章:現象学的に還元された領域で超越論的現象学による分析 3章〜:自然的態度のうちにとどまって「自然的態度の構成的現象学」による分析 =「現象学的社会学」不協和:自然的態度と構成的現象学は本来両立しないはず世界内的領域…
〈生活世界〉は、(ときには対象概念として、ときには方法的な操作概念として)たしかに発見的に機能したのである。1 〈生活世界〉の主題化少なくとも〈生活世界〉について語りうるというのなら、まずそれが論述の一つの対象、ないしは主題として特定できる…
生活世界[(独)Lebenswelt (英)life-world] 1 「生活世界」の起源前面に押し立てて現象学的考察の展開を図るのは1930年代、『危機』と『経験と判断』1910年代の草稿:「イデーン2」の第3部「精神的世界の構成」は1913年から17年。注で、「その際われわ…
生活世界『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』(1936)に代表されるフッサールの最後期の思想の中心概念。この時期のフッサールは、己自身の生に対する意味を見失ったヨーロッパ近代科学の客観主義を批判し、科学の発生母体でありながら科学の客観化作業…
生活世界本来はフッサールの用語であり、学的認識の世界と区別され、それを基礎づける日常的・自然的な態度による知の世界を意味するが、シュッツやバーガー、ハーバーマスなどにより、社会学的な用語として使用されている。現象学的社会学の基礎をつくりあ…