宮台真司「自己決定能力を育てる社会システムとは」『居場所なき時代を生きる子どもたち』

  • 「満員電車状況解除プログラム」:方法は2つ
    • 「個人カリキュラム化」=選択:ストレスが下がる理由は4つ
      • 無関係な人間と長時間狭い空間にいなくても済むことによるストレスの軽減。これがいじめを減らす。
      • 自分の選択(決定)につまらなさ・不愉快さを帰属できる。選びなおすチャンスが与えられ、これがストレスを軽減する。
      • 自分の選択が自分に利益になるようにコントロールすることに、注意を奪われる。他人の一挙手一投足に敏感になる暇がない。
      • 他人に関する想像力が著しく上昇する。←選択にあたって「自分は何を見本にしたらいいのだろう?」「この人はどういうふうにうまくやっているんだろう」と先輩や友だちをよく観察するようになる。
    • 「ホームベース制」=居場所
      • オープンスペースでない(監視を避けられる)子どもたちの居場所をとりあえず学校のなかに用意する。「たまり場」。