2006-01-15から1日間の記事一覧

スコット・ラッシュ「再帰性とその分身」/5

【5】結語――再帰的共同体と自己(Conclusions: reflexive community and the self)〔01〕‐〔19〕 (すでに論じられたことが繰り返されている箇所はレジュメ化を省略した。この最終節はよくわからない) 287-293 共同体は、共有された利害関心のことをいうので…

スコット・ラッシュ「再帰性とその分身」/4

【4】「私」、あるいは「われわれ」(The ‘I’ or the ‘We’) (「図」によればこの節で「解釈学的再帰性」について説明) 【4-0】〔01〕-〔07〕 262-263 こうしたアレゴリーの哲学者の多くは、美的再帰性に必然的にともなう、主体と客体、普遍的なものと個別的…

スコット・ラッシュ「再帰性とその分身」/3

【3】再帰性――認知的か? 美的か?(Reflexivity: cognitive or aesthetic?) 【3-0】〔01〕‐〔02〕 247-248 (第一段落は誤訳が多いので訳しなおす) しかし、I&C構造を通して流れるのは知識だけではない。つまり、近代における再帰性の構造的条件としては、…

スコット・ラッシュ「再帰性とその分身」/2

【2】行為作用か? 構造か?(Agency or structure?) 【2-0】〔01〕‐〔03〕 221-222 「再帰的蓄積」とでも称しうる経済成長 agencyが規則に縛られたフォーディズム的構造からみずからを解放できるばあいにのみ蓄積が可能になるという意味で、構造は、事実上ag…

スコット・ラッシュ「再帰性とその分身」/1

【1】なぜ「再帰的」モダニティか?(Why ‘reflexive’ modernity?)〔01〕‐〔15〕 (ラッシュによればこの節は「序論に相当するもの」221である) 再帰的近代化理論が近代主義者とポモの論争からどう脱却できるのか 近代主義者とポモの批判理論解釈が抽象的で…

スコット・ラッシュ「再帰性とその分身」/0

【0】(導入)〔01〕‐〔04〕 206 情報化が進み、以前にもまして資本主義的特徴を強めている今日の世界秩序で、批判理論は一体どのようなものとなるのであろうか?私は批判理論の必須の要素を(ハーバーマスやフーコーに抗してinstead)「再帰的モダニティ」…