本日のここよくわかりません。

地平と地盤の矛盾の話につづいて曰く:

この混乱は、フッサール自身にとっては問題ではなかったかもしれない。なぜなら、彼は主観と客観を区別することでこれを解消することができると考えたからである。これは「あらゆる原理の原理」とされ、次のような形で表明されている。「本源的に与える直観が認識の権利源泉であり、われわれに対し、『直観』のうちで本源的に(いわばその生き生きとした現実性において)呈示されてくるすべてのものは、それが自分を与えてくる通りに、しかしまたそれがその際自分を与えてくる限界内においてのみ端的に受け取られなければならないということ」*1。(その地平すなわち世界という、共に与えられるものを背景として)本源的に与えられるものが認識根拠として妥当する。「生活世界」が問題となるのは、近代科学とその理念化的認識技法がそれに依拠しているあらゆる技術的理念化を解体して、この本源的な与えられ方を現象学的還元(エポケー)によって本源的意味創設作用に引き戻さなければならない限りにおいてである。その際、「あらゆる原理の原理」において同時に確認されるのは、この手続きが主観と客観の差異を止揚するのではなく、したがって客観の完全な記述の中に主観を取り込むことにはならない、ということである。

  • 「主観と客観を区別することでこれを解消」とあるが、この「表明」を読んでもどこがどう「区別」されているのか、わからないのですが?*2
  • 「主観と客観の差異を止揚するのではなく」と言っていますが。区別はするんですよね?ではどうするのでしょうか?

現象学事典』なくした!この狭い部屋でどうやってなくなるのか!カント事典だけあっても仕方がない!

*1:イデーン

*2:イデーン岩波文庫版しか持ってないので確認のしようがないっす。