社会学投稿論文用LaTeXヒント集〜文献表

LaTeXには文献表を

  1. 完全に自分でつくる
  2. 半分自動化する
  3. 完全自動化する

の3種類の作り方があります。論文を書くときにもっとも(?)あたまを悩ますのが文献表なので(めんどくさいからねえ)、ここでは完全自動化のことだけを考えます。LaTeXを導入する意義はここにこそある、といっても過言ではありません。
しかしデフォルトの状態で作成される文献表は、社会学の論文のスタイルに合いません。そこで、樋口耕一さんLaTeX tiny Tipsから、『社会学評論用』BibTeXスタイルファイル="nissya_bib.zip"をダウンロードしてきます。
使い方はかんたんで、解凍したファイルをぜんぶ、作成中の.texファイルがおいてある作業ディレクトリにぶち込むだけです。
それで、作業中のファイル(以下gesuyaba.tex)のプリアンブルに

%%%文献リスト
\usepackage{nissya_bib}

と書くと、スタイルファイルが適用されます。%%%というのはコメントアウトなので気にしないで下さい。
また、

文書の末尾(文献リストを出力したい場所)に、\bibliography{my.bib}コマンドを加える(「my.bib」の部分はお使いの文献DBファイル名に変更してください)

だそうです。ここでは"gesuyaba.bib"という文献データベースを使うことにします。

引用・参考のコマンドは同梱の説明書をご覧下さい。
いちおう、『社会学評論』用のスタイルが作成されますが、たいがいの日本の学会誌・紀要の場合、これで充分でしょう。他の投稿規定を定めている紀要もありますが、これで出してしまえば読んでくれるでしょう。ゴリ押しが大事です。ソシオロゴス方式などに変更したい場合、スタイルファイルの中身を書き換えるとか(だれか作ったらくださいw)、もっている人がいないか探すとかしてください。

また、これは樋口さんの"nissya_bib.tex"を開いたらプリアンブルに書いてあったのですが、

%% 【文献】という見出しの大きさを「\subsubsection*」サイズに
\renewcommand\bibsection{\subsubsection*{\refname}}

というのも入れておくとよいでしょう。ついでに、

%% PDF変換用の設定
\usepackage{mathptm}
\usepackage{times}
\usepackage[T1]{fontenc}
\normalfont

も。