メモ&疑問点
- res publica「レス・プブリカ」って?
- 英語でいうとpublic thingだそうです>http://academy2.2ch.net/test/read.cgi/philo/1078071737/751
- politisches Leben「政治的生」って?
- 「国家の権力、複雑性、意識性の増大という事態を(Die wachsende ... Bewusstheit des Staates」(23頁)とあるが、国家の意識性って?
- Leistung an eine Umweltが「環境世界に対する働きの遂行」と訳されているが、「能作」と訳さなくてもいいよね。うん、いい。
- これは後にオペレーションへと概念変更されると考えてよいか。
訳注
[19] 次節冒頭にも見られるように、ルーマンは通常、Leistungという言葉を特殊な意味合いで用いている。すなわち機能分化した下位システムが全体社会に対して行うことが機能(Funktion)、自分自身に対して働きかけるのが反省(Reflextion)であるのに対して、他の機能システムに対してなすことが遂行(Leistung)と呼ばれる。しかしここではむしろこれら三項を包括する、システムの活動一般について語られているように思われるので、「はたらき」という訳語を当てておく。(415-6頁)
『社会の法1』
では「機能分化している」とはどういうことなのか。あるいはそもそも「機能」とは何なのか。ここでわれわれはいささか込み入った事態に直面しなければならない。というのはルーマンにおいては「機能」という言葉は、異なった二つの文脈の中で登場してくるからだ。
〔略〕
ところが第二の文脈においては、いささか事情が異なってくる。そこでは機能は、分化したシステムが取り結ぶ三種類の関係のうちのひとつとして定義されている。すなわちシステムが自分自身と関係する反省(Reflexion)、他の機能システムとの関係である遂行(Leistung)に対して、自己が所属する包括的システムとの関係が「機能」と呼ばれている。〈反省/遂行/機能〉というこの概念セットが用いられるようになったのは一九八〇年代に入ってからであるが、近年ではそれが次のように定式化し直されている。「われわれは〔下位システムによる〕総体システムの観察を機能、他のシステムの観察を遂行、システム自身の観察を反省と呼ぶことにしよう」(Luhmann[1997a:757])。
ここにおいて、初期ルーマンの機能-構造主義が回避しようとしていた、あらかじめ存在する「全体」との関係が復活しているように見える。下位システムは全体との関係を取り結ぶことを通して(も)、自分自身を規定する。したがって全体を維持するために何らかの貢献をなさねばならないはずである。その貢献が「機能」と呼ばれるのではないか、と(小野[1983:61-62])。
まさにこの点こそが、ルーマンの機能分化論の核心部に関わってくることになる。結論からいえば機能分化について語るのは、その種のあらかじめ存在する「全体」を徹底的に排除するためなのである。ここではとりあえず「全体社会」は下位システムが取り結ぶ関係の宛先ではなく、むしろそのような関係の総体であるとだけ述べておくことにしよう。その点で機能は、確固たる宛先をもつ遂行とは質的に異なっているのである。(93-5頁)
『ルーマンの社会理論』
- 脱分化のこのような危険を阻むものとして基本権の機能がある。(30頁)<=重要?
- [note 4]Talcott Parsons, Some Considerationd on the Theory of Social Change, Rural Sociology 26.は単行本に収録されているか?邦訳は?
- [note 15]ゴフマンが列挙されたあとで出てくるGregory P. Stone, Appearance and the Self, in: Arnold M. Rose (Hrsg.), Human Behavior and Social Processes, 1962.は邦訳あるか?
- [note 18]《役割区分は、さしあたっては、「非個人的な」行為態度として、表現的スタイルによって記述されている。例えばマックス・ウェーバーにおいてそうである》とあるが、ウェーバーはどこで言っているか?
この↑「非個人的」というのも(ほぼ)誤訳と見なせるもので──原著にあたってないけど、ほぼ間違いなく──「非-人格的〜インパーソナル」などと訳すべきところではないか、と。(ますます不安な訳書...。)
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- うへー、"unpersoenliches"って書いてある>原著。訳の意図がわからん。
- [note 19]Norbert Elias, Ueber den Prozes der Zivilisation.は邦訳あるか?
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文明化の過程 上 (1) | |
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