ユリイカ4月号菊地成孔特集
一年以上ぶりにユリイカを買って(水木しげる特集は相方に読ませてもらった。野坂特集は買い逃し)、目を通した。山下洋輔対談が歴史的に面白かった。次点は野田努エセーかな。90年代のエクスタシー革命にはまだラヴ&ピース・イデオロギー、「トゥギャザーネス」のようなヒッピー用語が幅をきかせていたけれども、いまはやりのケタミンになると、これは麻酔だから、現実の感覚を一切遮断する。ということが野田努の実体験をもとに書かれている。すげーよくわかる。ぼくもいまげんざい触れていて苦痛じゃない現実はイヴァリースだけだもんな。酩酊のための薬物ではなく感覚を麻痺させるための麻酔薬。
三田格の、90年代=グル=宮台真司/00年代=グルメ=菊地成孔、という対比はまったくわけわからん。対比できないこともないけど、たぶん宮台解釈がおかしいんじゃないか。『選択』を最近になってやっとブックオフでゲットしたって書いてたもん。そんな。主著も読まずに。
本間裕子「ギリシャ音楽のレソキタン」には「レキソタン」だろ!と突っ込もうと思ったら「『レキソタン』も『レソキタン』とインプットしていた」と書いてあった。
このての誤記述、言い誤りについての言及も多い。岸野雄一の記事の次の一節面白かった
菊地の麻雀プレイというのがまたとてつもなく面白いのだ。私は全く麻雀の基本的なルールも知らないが、彼のプレイはとても音楽的であり、横で見ているだけでなんとなくルールが分かってくるのである。横で見ている門外漢を飽きさせないようにというサービス精神も凄いが、解説まじりでプレイを進め、その上、勝ってしまうという離れ技を演じてみせたときは驚いた。
でも一番笑えるのはタモリの仏文の学生。です。
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