黒田硫黄『茄子』

まだ2巻までしか読んでないんですが。

茄子 (1) (アフタヌーンKC (272))

茄子 (1) (アフタヌーンKC (272))

茄子 (2) (アフタヌーンKC (295))

茄子 (2) (アフタヌーンKC (295))

いってみれば「イイ話し」のアンソロジーとして始まるのだが、2巻からそれらの話しはリンクし始める。それだけならよくある構成だけれど、イイ話しのイイ度合いが尋常ではなく高い。
一巻ラスト「働かないで生きていけないかなー?」「無理じゃん?」あたりのエピソード、江戸奉行にかかわる「わいわい天王」のエピソード。とくに後者はどこかに元ネタがあるはずだと思わせるぐらいあまりにも見事なストーリー構成。物語構成の見事さで読者を感動させる物語メディアに接することなど、このデータベース型社会(puではほとんどありそうもない出来事だろう。