教科書検定。

来年度から中学校で使われる教科書の検定作業が終わり、合格した教科書の公開が教科書センターや図書館など全国八カ所で行われている。前回検定との大きな違いは、社会科公民と家庭科の教科書から「ジェンダーフリー」という用語が消えたことだ。男女の性差を否定するジェンダーフリーに対する世論の批判が高まり、教科書が正常化に向かったのかと思いきや、中身を見てびっくり。ジェンダーフリー思想そのままの教科書が合格しているではないか。男女共同参画を推進する政府の曖昧(あいまい)な姿勢が教科書検定にも表れた格好で、子供たちを過激なフェミニズム思想から守るためには、これから始まる各教育委員会の採択作業を監視する必要がある。