さあ、Do-ing, Do-ing!

……では、禁煙推進側が単に手続き的な正当性を問題にすればよいのに対して、喫煙者側は、一方的に「問題の複合性」――2chでの喫煙者に対するバッシング的な書き込みから、条例に至るまでの様々なレベルでの問題の集合――を負担させられている、という見解を示している。
 そしてその複合性の負担が、喫煙者を追いつめ、ほとんど脊髄反射レベルでの反抗をさせているのだ、と。

 この「複合性」の意味が僕にはよく判らないので、とりあえず僕なりに「喫煙者は『ややこしさ』を負担させられている」と理解してみることにしたのだけど、うーむ、どうだろう。

「複合性」=「ややこしさ」は、この件に関しては、その通りだと思います。
complexなものがcomplicatedであることはよくあると思う(ただしcomplicatedなものがcomplexであるとは限らない、ということでつな)。

ただし、「喫煙者を追いつめ」「脊髄反射レベルでの反抗」というのは、あそこで言いたかったこととは違います。複合性負担のひとつのやり方として、「脊髄反射的=動物的な戦略」を選ぶこともありうるだろうと。そしてそういった「複合性負担の戦略」を案出するのはわりかし大変なことであるのに(なにしろややこしいことに対峙しているわけですから)、蓮實や矢部は頭がいいから、冴えたやり方を発明しちゃったなあ、偉いなあ、ということです。