同性結婚への賛否を問うオンライン調査、主催者の思惑に反する結果に

http://www.hotwired.co.jp/news/news/culture/story/20040127206.html

 全米家族協会(AFA)は先月、同性愛者どうしの結婚への賛否を問うオンライン投票を自らのウェブサイト上で開始した。そのときは、たやすく望みどおりの結果が得られると考えていた。

 保守的な団体であるAFAは、結婚は1組の男女間でしか認めないとする憲法改正案を支持しており、投票の結果を米国議会に提出しようと計画していた。AFAの予想では、投票結果はAFAの立場と一致し、米国民が同性愛者どうしの結婚に反対している証明となるはずだった。

 ところが、AFAはインターネットの威力を全く計算に入れていなかった。投票ページのURLがひとたび想定外の人々にまで伝わってしまうと、すべての歯車が狂いだした。19日(米国時間)の時点で、回答者の60%にあたる50万8000人余りが「同性愛者どうしの結婚を合法化することに賛成だ」と回答している。加えて、7.89%にあたる6万6732人が「正式な結婚としては認められないが、同性愛者どうしのカップルに夫婦と同じ権利が与えられる『シビル・ユニオン』制度に賛成だ」という意見に票を投じている。これに対し、AFAが支持する「同性愛者どうしの結婚の合法化にも『シビル・ユニオン』にも反対だ」という意見は、全体の3分の1に過ぎない。

 「わが国の伝統的な結婚のあり方が、同性愛の活動家たちによって危機的状況に追い込まれていることを、われわれは非常に懸念している」と、AFAのバディー・スミス氏は話す。「今回の一件は、米国中の同性愛者の活動団体がこの投票の存在を知ったために起こった――誰かが仲間に知らせたのだ。そこで彼らは、少しからかってやろうと、全国の団体に呼びかけて投票させた。彼らのねらいは、われわれの思惑とは異なる投票結果を出すことだ。そして現在のところ、彼らの作戦は成功している」

 もちろん、こうした投票が多数派の意見を正しく反映するとは限らない。だが、予定通りの結果を得たとして、その数字を議会に提出すれば、議会はそれを世論の反映として受け止めるだろうとAFAが考えていたことは明らかだ。

 スミス氏によれば、AFAは投票結果を議会に提出する計画を断念せざるを得なくなったという。

 「われわれは早い段階で、結果を提出しないという決断を下した。先ほども言ったとおり、米国中の同性愛活動家が、彼ららしいやり方で投票を妨害したためだ」とスミス氏。

AFAって知りませんでした.日本でいうと日本家族社会学会みたいなものか.