前回警察にしょっぴかれたときのリテラシー、という話しを書いたけど、それに関連して、『図書新聞』2632号の座談会が面白かった。サブタイトルが「警察化する社会に抗して」であるように、一見現代に則してないんだけど、実はこっちのほうがアクチュアリティがあるっていう。たとえば猫も杓子も「帝国」「帝国」いってる時代にアメリカは帝国に見えるんだけど、じつはそれはクリントン政権時代においてそう言えたのであってブッシュ政権はちょっと違っているというようなものだね。

大塚英志が『新現実』vol.1で、≪あなた〔東浩紀〕がセキュリティという概念によって、個人情報保護法案や有事法制をぼくの世代とか、それこそ上野俊哉くんなんかが「警察国家」かとか言って危惧しちゃう事態を、でも意外と普通の人は危機と思っていないというメンタリティとして説明していくことはとても説得力があるわけね≫なんてことを言うわけでしょう。ところが、この座談会でイシュー化されているように、

のびた …で、民間ポリスというのが警察と一緒になって、禁煙キャンペーンの先頭に立ったり、世田谷区の明大前駅に民間交番ができたり、という状況が生まれています。
一同 うぇ〜、マジで〜!?
のびた ええ。自治体が金を出して民間交番を作り、地元商店街の人たちが常時詰めて、街のオマワリじみたことをやっている。

なんてことになっちゃってるわけですよね。これはもうセキュリティの上昇なんて概念じゃすでに時代遅れで、住民の警察国家化とでもいうべき事態にまでなっている。不可視な権力どころじゃない。こういったことが可視化されてきている。

▼逮捕されたとき、どうするか?

警察に逮捕されたとき、救援連絡センターの弁護士を選任する場合は、取調べの最初に「弁護士はどうするのか?」と聞かれたら「救援連絡センターの指定する弁護士を選任する。電話は03−3591−1301(獄入り意味多いと覚える)。代表弁護士は保持清(やすもちきよし)である」とだけ言って、あとは雑談にも応じず黙秘をしてください。詳しくは、救援連絡センターHP「弾圧に抗して」を参照。

▼落書き反戦救援会!!

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