祟殺し編

昼下がり、一台の単車。二階建てのアパートの前。かなり高齢の男。
主婦。大家。どぶ川。真っ黒な飛沫のような煙。
「ホトケの身元は不明。性別、女。20代後半から30代後半。死後2~3日。
「腹が裂けてるの 中身引きずり出してる
「腸引きずり出されて、耳鼻そぎ落とされてぇ。両手両指に五寸釘がびっしり打たれてる


学校。お昼。
魅音「うちで昨日、村長たちが酒盛りしててさ。
圭一、両親しばらく留守。
弁当勝負。罰ゲームは知恵先生の前でカレーの悪口。
下校。自宅。料理。
紗都子と梨花
梨花「紗都子がにーにーと一緒だった頃みたいです。こんなに楽しそうな紗都子を見るのは、本当に久しぶりなのですよ。
*圭一はこのときに初めて北条悟史が紗都子の兄であることを聞く。
おとなしくて少し頼りない兄を、口やかましく支える紗都子。そういう関係だったらしい。
悟史は家出。紗都子も梨花も悟史のことが好きだったようだ
圭一「紗都子は悟史に会いたいか?
梨花「今日の圭一は百点満点でした。
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Tips:
紗都子のトラップ講座(初級):魅音は脱出不可能のやたらと細い落とし穴にはまり、首だけを地上にのぞかせていた。圭一は簀巻きで地上2m。裏山にて。
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お昼。
罰ゲーム。「みんなで一緒です。誰も一人でなんか死なせないのです。
知恵先生。
紗都子とスーパー。
俺と紗都子の関係が、少しずつ変わっている。
電話。母から。
紗都子:「本当にどこまでも、にーにーに似てますのね
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Tips:
紗都子のトラップ講座(中級):私なりに圭一さんの行動パターンを読みきっているから掛かるんですわよ?
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教室。圭一、昼に仕事。
ホームパーティ。
電話。紗都子から。興宮小学校のグラウンド。金属バット。梨花
野球。相手は県立大島のエース、左腕の亀田。
雛見沢ファイターズと興宮タイタンズは因縁の対決
亀田は小さい頃興宮タイタンズにいた
圭一:俺のことはKとよべ
審判=雛見沢ファイターズの監督=入江。約束・バーベキューパーティ。【入江といえば入江診療所】メイド?
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Tips:
紗都子のトラップ講座(上級):入江「例えば、…明治から続く古式ゆかしい旧家があるとします。そこには大勢の使用人としてメイドさんが雇われているとします。
レナ:この顛末を紗都子は望んだ。
釘の頭に人間トンカチ。
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バーベキューパーティの当日。会場は古手神社の境内。
入江は紗都子を気に入っている。私はもう何十年も前から狙っているんですよ?
入江:「もう、3年になります。紗都子ちゃんのご両親が事故にあわれましてね。あの子を養子に迎えようと本気で思ったこともあります。余りもののお裾分けや。
圭一との約束:「絶対に、彼女を泣かせたりしない」
詩音。興宮ファイターズのマネージャー〔雛見沢の間違いだろう〕。
監督。調教→メイド
集会所脇の水場。
詩音:「転校って誰がいったんですか?よく知りもしないで悟史くんのこと、転校とか言わないでください。本当に。
魅音とレナに悟史の「転校」についてきく。
レナ:「帰ってこないの。」「だってこれは、オヤシロさまの祟りだもの」「悟史くんは消える前に、私に教えてくれた。誰かに見張られている。後をつけられている。家の中にまで付いてくる。寝るとき、枕元にたって見下ろしてる」「それは間違いなくオヤシロさまの祟りの前兆。きっと悟史くんは、心のどこかで雛見沢を捨てて逃げ出そうという気持ちがあったんだと思う。それをオヤシロさまは許さなかった。オヤシロさまは雛見沢の守り神さま。雛見沢を捨てて逃げ出そうとする人を絶対に許さない。私はそれを謝った!でも悟史くんはきっと謝らなかった。
魅音怒る。
魅音の家の前でレナと別れる。
紗都子と悟史の親が誘致派のリーダー
魅音:「紗都子にだけじゃなく、レナの前でも、悟史の話は慎んでくれるかな。レナはオヤシロさまの祟りにあったこと、あるんだって
自宅。
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Tips:
サボりマネージャー:バーベキュー大会に使った器材をワゴン車いっぱいに積む。「詩音さんが辞めたいって自分で言えたらいつでも解雇してあげますよ」「ちぇ。ズルイなぁ。早く解放してくださいよね。」「あなたが嫌ならいつでもクビにしてあげますよ。嫌がるのを無理やりってのは私の性ではありませんからね。」
検死初見コピー:刃物のひとつは鋏。遺体の投棄、少なくとも成人男性3人以上が関与。重春課長はS号じゃないかと見てるみたい。
東三局:ホトケ=間宮リナ。本名は律子鹿骨フラワーロードにある、ブルー・マーメードってキャバクラ。園崎系の若頭の店。=S号関連。ホトケは上納金とヤクに手を付けちゃった。裏に男がいそう。女のヒモ、生きてるみたい。ヒモ=北条鉄平。主婦撲殺事件の夫。〔間宮リナが雛見沢の人間に殺された理由は?〕
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自宅。登校。
梨花遅刻。紗都子はちょっと遅れるかもしれないのです。
レナ:「レナは、…楽しい毎日がたった一日を境に終わってしまうことを知っているから。
昼食。梨花ちゃんの様子は明らかに変だった。
富田岡村、ボールが二階の雨どいに。→ボールは校舎の裏手に。
大石。「北条紗都子さんを呼んで来てもらえませんか?
圭一の母、町内会の会合、最初の一回以外は出てないでしょ。
入江。今日のことは今度、署長さんに直接抗議しますからそのつもりでいて下さい。
保健室。入江:「あの男はまだ紗都子ちゃんに付きまとうつもりなんでしょうか。」大石=『オヤシロさまの使い』
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Tips:
研究ノート:北条家について。
大石席のメモ:捜査四課の重春課長から電話。大王川のホトケ=S号関連。背後には元S号の筋で3~4人の男が絡んでいる。北条鉄平は興宮のアパートを出て、雛見沢の元の家に戻った様子。
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富田岡村:噂。昨日紗都子は富田の家に豆腐を買いに来ている。高い絹ごし豆腐を。北条の叔父が帰ってきた。
校門のところに紗都子。
魅音:「紗都子の叔父が帰ってきたのは日曜日」紗都子は叔父によって自宅に連れ戻された。紗都子が家に閉じ込められて、いじめられながら家事をやらされてる。
紗都子、部活に参加せずに帰る。
梨花は村長の家の子供になっている。
下校。紗都子の家。入江。助手席に紗都子。
麻雀、椿。
悟史は綿流し数日後の紗都子の誕生日に失踪。
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Tips:
事例31:昭和56年。前任のW氏〔渡辺=校長〕より関連情報。52年度のエ2-3の44号。市教育相談所のF主査。
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自宅。紗都子が危ないと思ったら、…俺は俺の独自の判断で行動する、と。
朝、家族がいない。
ダム工事現場。富竹。古手神社へ。鷹野三四。バッグとカメラ。
学校。
職員室、知恵先生。電話、指導室の渡辺主事(=校長)へ。
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Tips:
条文:平成十二年。
厚生省統計:
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下校。魅音の家へ。今日は打ち合わせ。
帰宅。
朝。レナ:「昨日はおばさまには先に行ったっていわれるし
魅音の叔母の民生委員。
梨花:紗都子の死んだ父は本当の父ではない
知恵:紗都子が、義理の父を陥れるのを目的に、自傷と作り話で、嘘の虐待話を作って。紗都子の問題。
昼飯。紗都子暴れる。「私じゃないです私じゃないです
レナ。何もできなかった、私たちを、許して〔何をできなかったのか?〕
圭一、鉄平殺害を決意。
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Tips:
緊急:昭和58年。北条紗都子を緊急に保護すべきであると進言します。
エ2-3第44号:教育相談所のF主査。
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帰宅。
学校。特定の金属バットを選びたい理由。→悟史のロッカー、にーにーの代行。建設重機の裏に隠す。
林に穴を掘ることにする。
自宅、魅音に電話。魅音泣く。魅音は圭一でないだれかと話している。=悟史が一年前の今日、まったく同じ電話をしていた。
悟史は東京へ消えた〔?〕
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Tips:
主婦撲殺事件担当課御中:高杉課長殿〔ようするに容疑者特定の根拠はこの通達のみということ〕
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林で穴掘り。塾に通いだすときの回想。いろいろあり、引越して環境を変えるのもいいだろう、という話になった
学校。電話。
林道。
沼へバイクを捨てに行く。バットも捨てる。
自転車のところへ。シャベルがみつからない。いったん帰宅、シャベルとランタン。
帰宅途中。鷹野三四。転んで捻挫。鷹野の車。後部座席には折り畳み自転車=富竹のもの。
鷹野:「死体。上手に埋められた?
鷹野の車で眠ってしまった。
鷹野:「私とあなたは今夜、出会わなかった
後ろで足音。
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Tips:
地獄の業火:山中のドラム缶の中で焼死体。
5年目の犠牲者:富竹ジロウの死。〔結局富竹はなぜ殺されたのか?〕
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朝。足音が聞こえる。
教室。前日の綿流し祭に圭一が行ったことになっている。
(子ども会の公由徳三会長)
圭一は詩音の誘いを断り、奉納演舞を見守った。
合流したのは境内で。梨花と話していた。
梨花:「圭一と会ったのは、集会所から村長さんたちと出てきたとき。圭一は祭具殿の扉の前にいた
昨日の『前原圭一』は帰宅してはいない。→つまり『前原圭一』は悟史と同じ。ある日を境に帰宅しなかった。
紗都子は昨日の祭りには行かなかった。
北条鉄平もいる。
下校。足音が聞こえる。
レナも魅音も、おかしい。レナたちが俺の動向を監視しているとしか思えない。
学校へ。バットはなかった。
入江診療所。入江も綿流しの実行委員の役員。
北条鉄平の背中には虎の刺青。
入江:「紅茶にイソミタールラボナールを混入。作話か虚言の兆候があり、特に昨日の記憶が完全に混乱。虚実の区別の喪失。多重人格等の精神障害に酷似しています。
鷹野が見つかった。岐阜の山中で焼死体で発見
大石から入江へ電話。
逃亡。
シャベルを持って殺害現場に。
大石。死体がない。
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Tips:
照会要請:大石からナンバー照会。特記事項なし。
恨み帳?:くさいと言われた。ご飯がくさいと言われた。くさいのは私がくさいからだと言われた。くさいのはお風呂に入ってないからだと言われた。お前はくさい人間だから、毎日3回お風呂に入れと言われた。…きっとこいつも何かに乗り移られている。
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足音は、悟史なのか?
鉈。
紗都子の家。惣菜の包みに打たれたナンバリングは830620。
浴室。紗都子熱中症「5039…」
入江診療所。パトカーがいる。
「高熱と失禁に重度の意識障害も見られました」入江が自殺〔理由は?〕。大石車の捜索。
足音。=紗都子。
服を着ようと、帰ろうとする。→梨花の家へ。
古手神社の賽銭箱。全裸の梨花の死体。腹を引き裂かれている。腸が引きずり出されている。儀式めいた異常殺人。
紗都子逃げる。
紗都子「思えば、ひょっとすると、あの人たちも、圭一さんと同じものに乗り移られていたのかもしれない、あの時は、殺されるとしか思わなかったから、そこまでは考えは及ばなかったけど。わかってるんですの、私、身に覚えが、ないわけじゃないんですのよ。祭具殿の屋根に、よじ登ったことがありますの。
紗都子は数年前、かくれんぼで、祭具殿の通気窓の隙間から、中に入れることを知ってしまう。→鳥篭落下、御神体破損。→梨花の父親は梨花を叱った。→紗都子の“世界”がおかしくなったのはそれから。
紗都子が圭一を橋から突き飛ばす。
5年目のオヤシロさまの祟りは、紗都子の叔父が死に、俺が消えたこと。俺の本当の世界では、もう紗都子は解放されている。
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Tips:
研究ノート2:オヤシロさまについて。名称の読みに必ず「オヤシロ」の4文字が入る。古手家に伝えられる伝説では、八代続いて第一子が女子ならば、八代目のその娘はオヤシロさまの生まれ変わりである。→御八代さま。「審判の日」=世界の終末。
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目覚める。診療所を目指す。静寂の雛見沢。
学校、トラックと10人ぐらいの雨合羽の作業員。後ろからトラックが2台。『陸上自衛隊』→「生存者発見」
21日から22日にかけての深夜、大規模な災害が発生。火山性の災害にお詳しい藤原先生。硫化水素二酸化炭素硫化水素の混合ガス。
入江診療所へ。

平成15年
大阪市内に住むある老夫婦が、8年前に死亡した息子の遺品を整理中に一本のカセットテープを発見した。夫婦の息子(47歳)は平成7年に釣り船の転覆事故により行方不明。故人は昭和50年代後半から平成元年まで、過激な週刊誌に記者として勤務。昭和58年11月28日・前原圭一

11月30日死亡「足音がまたひとつ余計に」。

(以上)