社会システム理論 第4章第5節

金曜(2006年9月29日)の三田ルーマン研究会。

Social Systems (Writing Science)

Social Systems (Writing Science)

Soziale Systeme: Grundriss einer allgemeinen Theorie

Soziale Systeme: Grundriss einer allgemeinen Theorie

社会システム理論〈上〉

社会システム理論〈上〉

  • 第4章「行為とコミュニケーション」
    • 第5節「コミュニケーションにおける誠実さの不誠実化の問題」

隔週で行っています。
が、次回は10月20日(金)[13日ではないことに注意]、『社会システム理論』第4章「コミュニケーションと行為」第6節以降の予定です。
ご家族ご近所お友達おさそいあわせのうえ、ふるってご参加下さい。
http://groups.yahoo.co.jp/group/mls/



レジュメと配布資料:http://www.geocities.jp/hidex7777/mls/


podcastingしました。podcast.jpの復旧のめどがたたないのでcocologに避難所を作りました

podcastingページ右下のRSS|Podcastingという画像をiTunes(などのpodcasting対応アプリ)にドラッグ&ドロップすれば聞けます。
はてなユーザの方ははてなRSSが便利です。と思います。

コチラからもOK:
前半:Download
後半:Download



今読んでいるのは『社会システム――一般理論の概説』第4章「コミュニケーションと行為」:

  • 第04章 コミュニケーションと行為
    • 01 問題の提示
    • 02 コミュニケーション概念の論理構造
    • 03 フッサールデリダ
    • 04 コミュニケーションの受容と拒否
    • 05 コミュニケーションにおける誠実さの不誠実化の問題←イマココ
    • 06 コミュニケーションにおけるテーマと寄与
    • 07 いかにしてコミュニケーションは可能か
    • 08 コミュニケーションと行為の相互連関
    • 09 コミュニケーション・システムの可能性
    • 10 おわりに

です。

以下がんばって注解するコーナー。

まず注意すべきことは、邦訳につけられたこの節タイトルはミスリードであるということ。05節で述べられていることは、

  1. 情報/伝達‐差異の取り消し不可能性
    1. 伝達の情報化(伝達について述べる際、伝達を情報として取り扱わなければならない)
    2. 再帰性とその防御(コミュニケーションについてコミュニケーションするという再帰性[コミュニケーション・プロセスの情報化]が言語によって高まるが、それを回避する方法も洗練される)

といったことであって、「誠実さの不誠実化」という話題は1-1のさらに枝葉にあたる。節タイトルとしては不適切。

第05節「コミュニケーションにおける誠実さの不誠実化の問題」