テリー・ギリアム監督『ローズ・イン・タイドランド』(2005年)(16/100)

恵比寿ではもう終わりかけててあわてて観に行ったけど、そのあと銀座でレイトショーやるみたい。
今年はぜんぜん映画館に行ってないのであれだけど映画館で観た映画ではベストになるんだろうなあ(ああでもまだウディ・アレン観てないや。いま世界で一番美しい女優のあれ)。
ジョデル・フェルランド(天才)はダコタ・ファニングを超えた!のかな、ダコたんの次回作観てから決めよう。ダメ親父を演らせたら世界一のジェフ・ブリッジスは「ビッグ・リボウスキ」以来のイイ顔の親父っぷり(ダメ親父といってもfatheringという意味ではうまいことやってるよなー。娘とこんなふうに愛しあいたい)。
登場人物すべてに象徴界が欠けていて、鏡像的な想像界のみで生きていて、それがかみ合ってるようなかみ合ってないような、ようするに現実のコミュニケーションとして成立していてリアル。「象徴界なぞヘゲモニーを握った想像界に過ぎない」といったのはジュディス・バトラーだが、象徴界なぞ、そもそも錯視(こうして観客として観察する側にとっての)に過ぎないのだ。主人公のローズに至るとしょっちゅう夢ばっかり見ていて、想像界すら希薄。(無)意識のオートポイエシスでしかない。
ナタリー・ポートマンの両親は、映画デビューにあたって、キスは何回までとか細かい取り決めを監督側と行ったらしいけど、そんなことをするから天才の芽を摘み取っちゃうんじゃない?ジョデルの今後にも注目。

タイドランド

タイドランド

★★★★★
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