予選ラウンドについてのぼくの反射(電波あり注意)

なんだか知らぬ間に、予選ラウンド中、あちこち(mixi、はてダ、はてブ)にコメントを書き散らしていたみたいで(ベットに頭ぶつけておぼえてないけど)一応まとめる。

  • 要約:なんか「パス」にこだわってるみたい。

(2005年の)6月03日:日本×バーレーン

日本代表は時々こういう奇妙な試合をする。どの試合がそうだったか、というはっきりとした記憶はないのだが、「またか」という嫌な気分がデジャヴのようによみがえってくる。

日本代表といえば、キーパー以外がすべてMFで、パスばかりがやたらとうまく、「組織で勝つ」のようないいかげんなキャッチフレーズで表現され、決定力はない――8年前まではそのような特性がはっきりとあったはずだ。今日の試合でバーレーンがまったくその動きを止めて以降も、奇妙なパスミスは続いた。
ここまでパスがへたくそな日本代表は見たことがない。おそらくバーレーンのディフェンスより、練習のディフェンスのほうがディフェンス力は高いのではないか。

奇妙さのデジャヴは、パスミスの連続というたんなる事実に起因するのではない。世界のトップチームでも、だらだらとしたロングボールをあげてあっさりとカットされたり、なかなかシュートチャンスを作り出そうとせずに無意味とも思えるパス回しをしたり、そのようないいかげんな試合をすることはよくあることだ。今日の試合のような奇妙さは、したがって日本代表チームのいいかげんさを意味するものではない。集中を切らさない、チームメイト同士が助け合う、そういったベーシックは律儀に守られていた。

解説者たちは「疲れ」「湿度」という単語を、他の言葉を知らない幼児のように繰り返した。しかし緊張感に満ちた試合中に「疲れ」を感じさせるというのは異常なことだ。実際選手達は過酷な湿度と温度に疲労を感じていたことは間違いがない。しかし、別の種類の「疲労」をチーム全体に、あるいは試合全体に抱え込んでいたように思う。

過酷な運動による疲れが伝わってくる試合は、ざらにある。しかしサッカー特有のエキサイトメントがあれば、そのような疲れはカタルシスを与える。今日の試合は、一言で言って、エキサイトメントの存在しない試合だった。プレイにエキサイトメントがない、ということではない。そもそもプレイとよびうるゲーム要素が存在しなかったのだ。エキサイトメントの不在、という、不在の存在が、奇妙さの正体だ。

このような試合はプレイヤーにも観客にも嫌な疲労感を与える。いつもいつもこういう試合を日本代表がしているわけではない。しかし今日のような試合を見るたび、例の「またか」という感覚がよみがえるのは、非常に不快であり、日本代表の試合を観るときに今後もつきまとう、定期的にやってくる奇妙な抑圧が払拭される見通しはないだろう。

5月13日:日本×スコットランド

http://www.mainichi-msn.co.jp/sports/soccer/news/20060514k0000m050074000c.html
キリンカップ、一敗一引き分けだったね。スコットランド戦の見どころは「小野のドリブルシュート」次点で「加地のシュート」か。
なんてこと言ってますが、ぜんぜんここのところはサッカーのチェックは怠っていましたよ。キリンカップが始まっているのも気付かなくて、生徒に「昨日(ブルガリア戦で)負けちゃったねえ」とか言われて、えっそうなの?A代表が?!なんてびっくりして、てめーサッカー見てねーのかよしょーがねーな。みたいな話になってやっとああ、5月か、キリンカップの季節か、と気付くという始末。ドイツ開催の時にはドイツに留学中で、イギリス開催の時にはイギリス留学中で、というプランがあったのだけど(四年ぐらい前には)、計画倒れになっちゃったしね。しょうもない。試合自体は良い試合だと思ったよ。パタン、スー、パタン、スー、というリズムがあって(「スー」で上がってゆく。「パタン」で攻守が交替する)。W杯で勝てるチームだとは思えないけど。

6月09日:ドイツ×コスタリカ

帰ったら前半終盤2-1.クローゼってすごい選手だけど地味だなあと思った。
加藤と国分のやりとりにムッカーと若干キレて、コスタリカワンチョペって選手が2得点したんだけど、「ツーチョペでしたね」とかゆってて、「スリーチョペぐらいいきそうでしたね」、とかゆってて、「WC中に、最終的にはハッチョペぐらいいきますよー。」とかゆってて、なdんでそれまでワン、ツー、スリーときて、エイチョペとかじゃなくてハッチョペなのかと。
TBSはもうみねえよ!と。
そいで寝た。

6月12日:日本×オーストラリア

試合内容は8年前(の加茂更迭前)を想起させ、気分は4年前(のZico着任後)を想起させた。
例の「ジーコやめてくれよーおねがいだよー」動画が観たい。
かもこうてつ後もかわんないか。

キャプテンにしていた〔注:ファンタジーサッカーで〕ルカ・トニが活躍でOK!ジラルディーノのほうが活躍したけど。まあよし。

日本から唯一メンバーに入れた中田英寿が、与ファウル1に対して与タックル5で、予想通り(日本チームでもっとも貢献的だったことがデータで明白にわかる)。このことを再確認したかったのでチームに入れた(しょぼいチームだけどさ・笑)。試合の感想はhttp://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/wcup/06germany/column/diary/200606/at00009457.htmlでだいたい言ってくれてるので。

今日の試合見てなかったんだけど、ジダンはどうしたんだ。なにがあったんだ。与タックル0でイエローカードって…アンリは枠内シュートでなんとかマイナスにはならなかったものの。
とにかくブラジルがんがれ。
【追記】この記事アップしたつもりがあっぷされてなかった。いまブラジルvs.クロアチア戦見たわけですが、ブラジルが本調子じゃないという以上に、クロアチア堅いね。2強じゃネーノ、というのはいいすぎとしてもドイツよりは強い。

ジーコイズム」。ひょっとしてDFが疲れていることに気付かなかったのかね。あの監督。

6月14日:ウクライナ×スペイン、ドイツ×ポーランド

ウクライナシェフチェンコを強行出場させ、スペインはラウルをベンチスタートさせた。ESP前半2得点。とくにこれでUKRが意気消沈した、ということはないだろう。だって前半ですもの。決定的だったのは後半開始直後、バシュチュクに厳しすぎるのではないかというレッドカードが出される。UKR崩壊。ESPは後半にも2得点。攻守・中盤、すべてが素晴らしく見える。しかしESPはうまいのか?うまいのだろう、それは。現時点で出場チーム中でトップのパフォーマンスをしている。
<ここで予選第一試合は終了>
ドイツは前回のCRC戦とは違って、守備の脆弱さを修正したらしい(直接は見ていない。だって地上波ですもの)。シュートチャンスも多かった。しかし運に見放されたようにゴールに嫌われる。ロスタイムでやっと得点。

6月17日:ポルトガルとイタリア

に関しては、ファンタジーゲームに執着してるバカ

泣く泣くルカ・トニ君には控えにまわってもらった。クリスチアーノ・ロナウド君をキャプテンにしたら1ゴール・4枠内シュートでまずまずの成績。OK。

ああ、それにしてもルカトニくんが活躍したら泣くに泣けない。あーなんだか純粋にワールドカップを楽しめてないな。ファンタジーゲームが悪いんだ!

だいたい世界のトップクラブチームの監督をやってる奴が監督しているチームもあれば監z督i初c体o験の奴(*)が監督しているチームもあるってところがなんか

サッカーなめんなよ。

といいたくなる衝動と、

(*)JリーグとかKリーグとか除く。

そういったディスアドヴァンテージを超える、個々の世界のトップアスリートの、彼らは普段はまったく別の国・チームでプレイしているにもかかわらず、
というか、そうであるがゆえの偶発性に掛け算される偶発性、の織り成す奇妙な噛みあわなさ、この噛みあわなさが、対戦している両チームともに抱え持っている特性であるのだけれど、
ミシェル・セールがサッカー・ボールを準対象物とよんだように、
  2(偶発性×偶発性)×(噛みあわなさ×噛みあわなさ)
とでも定式化できそうなフィールドの劇場性に、この定式にはさらに23やらその倍の46やら、監督も入れたら48やらを掛けたり、指数にしたりしてもよさそうなものだけれど、サッカー・ボールが紡ぎあげる沸騰した固有状態、混乱した……試合=ゲームが、奇妙で、見ていて頭がおかしくなりそうな、そう、狂気に似た症例として体験せざるを得ない、そうした診察室を作り出しているのではあるまいか。
そんなことはないと思うが。

6月18日:日本×クロアチア

前半終了
クロアチアうまいなー
と、世界のサッカーを実感させてくれるデスね。
日本が浮き足立ってるだけだけど。
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「もうみてらんない」と生まれて初めてリアルで言ったよw
アレックスかわいそう…
MF全員朦朧としてたね。

ああもう今日の時点でこのコメントがドンピシャ100点精確確定だということがよくわかるね。

6月19日

ちんこの皮をオレンジ色に塗っておいてよかったというオチはないのか。

6月20日

電通がどうのこうの以前にサッカーやれない時間帯にサッカーやらされて勝ったの負けたの条件は一緒だのいわれたくないだろうよ選手は。

6月21日

いやーバカにしてたけどセルジオの解説はわりとまともだと思ったよ。あと中西だったか誰だったかがピッチから解説を入れてきて、それがわりとよかったとも思う。

6月23日:日本×ブラジル

ロスタイムにロナウドヘッド。中澤があんなにアホに見えた瞬間はない。
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後半戦。
ああ、日本はこの3試合、まったく同じことをやっていたなあ、と気付く。
中田に小野に稲本に名波に…というMFの完璧なパスワークが日本A代表アイデンティティだと思っていたため、ぼくはジーコ・チームの試合をこれまで、なんだかなあ。と思って見ていた。下手になってないか?と。

実際には、堅牢な中盤、なんてものは日本からはとっくの昔に消えていたのだ。80年代末から広まりだしたプレッシングは、(『Number』誌・西部謙司記事によれば)いまや普通の守備戦術になっている。つまり中盤でのプレスなど、現代の攻撃陣にとってはさほど怖いものではない。

ところが日本からはなぜか、その「あたりまえ」のプレスさえ消えていた。まともにパスもつながらない。

ブラジルと戦うとそれがよくわかる。ブラジルの選手は確かにうまい。しかしそれ以上に、普通のパスワークが普通にうまい。攻められているとき、なぜこのパスワークを日本はできないのか?と悔しく思う。

そして攻守が反転すると、案の定、トルシエ・チームでは見たこともないようなパスミスが連続する。

守備に関しては、中田・稲本・アレックスの貢献ははかりしれない。しかしこの3人は攻撃の起点でもあって、イエロー覚悟で相手を潰しにいってはならない。DFがやればいいのだろうけれど、それをいってしまえば、結局のところ「控え選手不足」といういつもの結論に達する。


まあこのように「パス」にこだわっているみたいなんですけど。このひと。パスって大変だし、つらいよね。
ぼくが中学生のときに部活で、二人一組で、フィールドはさんで向かい合ってタッチラインに立って、ロングパスの練習をやらされたけど、すごく嫌だった。中学生のロングパスなんて(2、3年生のレギュラーとなると別だけど、このときは1年生)精確に足元に届くわけがなく、あさっての方向に飛んでいって、それを走って取りに行かなきゃならない。それはいいんだけど、自分のパスも同じで、校庭超えて草むらに飛んでいって、相手は露骨に嫌な顔をする。それが嫌だった。
当時はプロサッカーを見る機会なんてなかったから、戦術だって無茶苦茶。当時ってさ、フォワード4人いたよね?ウィングって左右のフォワードのことじゃなかった?

6月24日

バッシングは必要で、なにやってんだだの死ねだのと騒ぐのは、よいこと。それとvipperの羨望投影によるネタ化嘲笑だのウィルスコード貼り付けだのとは、区別しなければならない。事態は複雑すぎるとおもう。

ほとんど同意なんだけど、バッシングは必要な場合もあるよ。もちろん日本のサッカーはまだそのレベルに達してないだろってのもあるけど。

↑素晴らしい記事。

こうやって「トラウマの更新」をしていけばいい。すくなくともドーハの悲劇がいつまでもトラウマであってはレベルが低い。

6月25日

↑行きたくなってきた。

Jリーグのレベル【も】ってなんだよ。

一部、気が錯乱している文章が見受けられますが、ご了承ください。