社会システム理論 第2章7節

金曜の三田ルーマン研究会。

Social Systems (Writing Science)

Social Systems (Writing Science)

Soziale Systeme: Grundriss einer allgemeinen Theorie

Soziale Systeme: Grundriss einer allgemeinen Theorie

社会システム理論〈上〉

社会システム理論〈上〉

  • 第2章「意味」
    • 第7節「体験と行為」

次回研究会は4月21日(金)、『社会システム』第2章8節の予定です。
ご家族ご近所お友達おさそいあわせのうえ、ふるってご参加下さい。



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今回とくに問題になった(解釈がはなはだ困難であるような)箇所は、とくにありませんでした。英訳からレジュメを切っているのですが、その「訳出」の水準でダメ出ししてもらった、というぐらいですかね。

そういった意味でちょっと重要だったのは、体験と経験(s. Erlebnis, e. Erfahrung)が英訳ではともにexperienceと訳されているのでぼくがそれを和訳したら変なことになってしもたってぐらいですかね。

それと『権力』でもルーマンが引き合いに出している、カントのいうSchematismusの、媒介としての機能、に関して、ぼくは『権力』を読んだときに「ルーマンメタファーとしてカントの議論の組み立て方との類似性を提示している」と読んでしまったのですが(そして、それにくらべてSoSyでのSchematismusはかなりカントに近いのではないか、と)、そうではなくて、「権力とはカントのいう図式主義である」とベタに読んでもよい、と確認できました。いやはやお恥ずかしい。

権力

権力

純粋理性批判上 (平凡社ライブラリー)

純粋理性批判上 (平凡社ライブラリー)