2005年に読んだ本のベスト17を
挙げるけれど、「読んだ本」であって、出版が今年とは限らない。
あと、ちゃんと最後まで読んだとも限らない。
というかほとんど最後まで読まない。
【追記】やっぱりきりが悪いのでベスト20にしようと思います。
- ★20位
- 村上重良『日本宗教事典』
- 作者: 村上重良
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1988/07/04
- メディア: 文庫
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- 村上重良『日本宗教事典』
めちゃくちゃ便利。宗教学徒は必携らしいけど、自分が宗教社会学やると思ってなかったから(いや、いまだにやってないけれど)チェックしてなかった。これでもう、日本の宗教についてはすべてがわかる、と勘違いしてもかまわないぐらい便利。
- ★19位
- 黒田龍之助『はじめての言語学』
- 作者: 黒田龍之助
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/01/21
- メディア: 新書
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- 黒田龍之助『はじめての言語学』
読んでて面白い度、からいえばこれを1位にしてもよかったんだけど。あまり学説史には触れてなくて、横断的にサクッと通り過ぎる感覚で。半日ぐらいで(速い人は1,2時間で)加速つけて読むのがオススメ。ぼくはこういうのも何日もかけて読んでしまうので、いかんなあと思う。
- ★18位
- 上野修『スピノザの世界』
- 作者: 上野修
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/04/19
- メディア: 新書
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- 上野修『スピノザの世界』
これもねえ、読み始めたときはどっぷりはまって「今年ナンバーワン!」とか思うのだけれど、『知性改善論』(岩波文庫)がなかなか手に入らなくて、モチベーションが下がってきて、途中で読むのやめちゃったりするんだよね。いかんなあ。一気に読まなきゃ。
- ★17位
- 『マンガでわかる統計学 回帰分析編』
- 作者: 高橋信,井上いろは,トレンドプロ
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2005/09/01
- メディア: 単行本
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- 『マンガでわかる統計学 回帰分析編』
これは、今年お世話になった気がするので。結局実を結びませんでしたが。ぼくの都合で。でも、ここから出発して、いろいろ調べ物して、いろいろわかったことがあったのは、よいことだった。
http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20051103/p2
- ★16位
- 森摂, 馬越恵美子『ウェブ時代の英語術』
- 作者: 森摂,馬越恵美子
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2005/04
- メディア: 単行本
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- 森摂, 馬越恵美子『ウェブ時代の英語術』
何が書いてあったか忘れちゃった。そんなものをランクインさせるなといわれそうだけど、過去記事で褒めてるしなあ。あと、アフィリエイトでもこれは売れた。
http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20050821/p1
- ★15位
- 細見和之『ポップミュージックで社会科』
- 作者: 細見和之
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2005/06/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 細見和之『ポップミュージックで社会科』
近いうちに、「代ゼミのセンタープレ試験で細見和之『他者性/アイデンティティ』が出題されたが」というエントリを書くよ。まあそれとは関係ないけれど、「ドナドナ」論の最高峰。
http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20050610/p2
- ★14位
- ポール・R・シーリィ『あなたもいままでの10倍速く本が読める』
- 作者: ポール・R・シーリィ,神田昌典
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2001/09/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- ポール・R・シーリィ『あなたもいままでの10倍速く本が読める』
禁断のフォトリーディング指南書。といいたいところだけど、普通にアメリカの大学院生とかがやってる読書法を方法論として示しただけ、という内容だった気がする。
http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20050529/p3
- ★13位
- 鈴木芳樹『スローブログ宣言!』
- 作者: 鈴木芳樹
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2005/06/22
- メディア: 単行本
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- 鈴木芳樹『スローブログ宣言!』
去年はblog面白かったけど、今年は不発だった。そんな今年のぼくの気分にぴったり。とかいったら怒られるか。
http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20050813/p2
- ★12位
- 加藤秀一『恋愛結婚は何をもたらしたか』
- 作者: 加藤秀一
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2004/08/06
- メディア: 新書
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- 加藤秀一『恋愛結婚は何をもたらしたか』
かなり待たされた(結局頓挫したのかと思っていた)、文字通り待望の、「日本の優生学」にかんする力作。今年の夏はこれに没頭していた。これも1位か2位にもっていきたいなあ。
http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20050818/p2
- ★11位
- 伊勢田哲治『哲学思考トレーニング』
- 作者: 伊勢田哲治
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2005/07/06
- メディア: 新書
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- 伊勢田哲治『哲学思考トレーニング』
これも面白かったですね。みんな*1面白いと絶賛。でもこれもなぜか途中で、4分の3ぐらい読んだところで突然読むのをやめてしまった。
http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20050718/p2
- ★10位
- 仲正昌樹『なぜ「話」は通じないのか――コミュニケーションの不自由論』
- 作者: 仲正昌樹
- 出版社/メーカー: 晶文社
- 発売日: 2005/06/25
- メディア: 単行本
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- 仲正昌樹『なぜ「話」は通じないのか――コミュニケーションの不自由論』
『デリダの遺言』も高評価だし、『諸君!』問題のようなオモシロエピソードも提供してくれた仲正さんだけど、こういう、なんていうか、普通のエッセイを、それも読者をぐいぐいひっぱる面白いエッセイを書ける力量にうならされる。
http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20050623/p2
- ★9位
- 山田真哉『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学』
さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書)
- 作者: 山田真哉
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2005/02/16
- メディア: 新書
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- 山田真哉『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学』
「会計学」に関心がある「読者層」(新書などをチェックする「本読み」と呼ばれる人びと)は少ないと思う。これだけ売れたのは、内容が面白いから。『バカの壁』なんぞとは違う。面白い本を書けば売れる、という、希望に満ちた本。
http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20050326/p1
- ★8位
対話がすれ違っているのは確かなのだけれど、そこを評価しているわけではなくて、すれ違わないように気を使う北田さんと、単にいいたいことをいいっぱなしにしているだけに見せつつ、煽るのを忘れない宮台さん、その対比が面白い。北田さんは大学院時代、ほとんど宮台さんのような存在だった(東大社研のゼミで)。そんな北田さんに対する煽りとして宮台さんの態度を読んだ。北田さんは煽る側になる気はないのだろうか。
http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20051021/p2
- ★7位
- 野村一夫『社会学の作法・初級編―社会学的リテラシー構築のためのレッスン』
社会学の作法・初級編―社会学的リテラシー構築のためのレッスン
- 作者: 野村一夫
- 出版社/メーカー: 文化書房博文社
- 発売日: 1995/03
- メディア: 単行本
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- 野村一夫『社会学の作法・初級編―社会学的リテラシー構築のためのレッスン』
これは↓で述べたことに尽きます。社会学をディシプリンとして大学で教える教員・大学で社会学を学ぶ学生にかかわるチャンスがある職員は、学生にこの本を推薦しなければならない。
http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20050411/p1
- ★6位
「写真」についてぼくがいいたいことは、http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20050521/p2で書いたことに尽きる。
http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20050426/p2
- ★5位
- 小西真奈美『手紙』
- 作者: 小西真奈美
- 出版社/メーカー: ぴあ
- 発売日: 2004/09/29
- メディア: 単行本
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- 小西真奈美『手紙』
今年たくさん買った本。ひとにあげたのだけど。自分の分はどこにいったのだろうか。
http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20050415/p1
- ★4位
- ミッシェル・セール『パラジット―寄食者の論理』
- 作者: ミッシェル・セール,及川馥,米山親能
- 出版社/メーカー: 法政大学出版局
- 発売日: 1987/11/01
- メディア: 単行本
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- ミッシェル・セール『パラジット―寄食者の論理』
ルーマンが『社会の社会』で好んでよく引用していたという理由で読んでみた。セールの本はどれも面白いです。『パラジット』以外に、あと何か読んだ(タイトル失念)のだけど、冒頭の投瓶通信についてのエピソードがヒッジョウに面白い。そこだけでも読むべし。
http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20050630/p2
- ★3位
- パトリス・ジュリアン『禅のヒント―ココロがグラグラ、アタマが疑問だらけの人へ』
- 作者: パトリスジュリアン,Patrice Julien
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2005/04
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- パトリス・ジュリアン『禅のヒント―ココロがグラグラ、アタマが疑問だらけの人へ』
スピリチュアルなレベルではこれがキタ(単純)。禅をシンプルに、いろいろな俗世の諸事情をそぎ落としてレジュメ化したもの。実際の禅は(とくに禅問答のところが)マニュアル化されていて、ぜんぜんダメらしいけど。
http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20050504/p3
- ★2位
- 村上春樹『「象の消滅」 短篇選集 1980-1991』
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/03/31
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- 村上春樹『「象の消滅」 短篇選集 1980-1991』
『アフターダーク』は去年の年末だったのか。『奇談集』と『スウィング』が今年か。しかし80年代の短編集が最強という罠。
http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20050404/p3
- ★1位
- ロラン・バルト『明るい部屋―写真についての覚書』
- 作者: ロランバルト,Roland Barthes,花輪光
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 1997/06/07
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- ロラン・バルト『明るい部屋―写真についての覚書』
バルトの書くものはほんとに面白い。掛け値なく言える。今年は写真について考える機会が、ちょっとだけあったので、この本を読んだ。ぼくが写真について言いたいことは、http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20050521/p2で書いたことに尽きる。
http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20050502/p2