2005年に読んだ本のベスト17を

挙げるけれど、「読んだ本」であって、出版が今年とは限らない。
あと、ちゃんと最後まで読んだとも限らない。
というかほとんど最後まで読まない。
【追記】やっぱりきりが悪いのでベスト20にしようと思います。

めちゃくちゃ便利。宗教学徒は必携らしいけど、自分が宗教社会学やると思ってなかったから(いや、いまだにやってないけれど)チェックしてなかった。これでもう、日本の宗教についてはすべてがわかる、と勘違いしてもかまわないぐらい便利。

読んでて面白い度、からいえばこれを1位にしてもよかったんだけど。あまり学説史には触れてなくて、横断的にサクッと通り過ぎる感覚で。半日ぐらいで(速い人は1,2時間で)加速つけて読むのがオススメ。ぼくはこういうのも何日もかけて読んでしまうので、いかんなあと思う。

これもねえ、読み始めたときはどっぷりはまって「今年ナンバーワン!」とか思うのだけれど、『知性改善論』(岩波文庫)がなかなか手に入らなくて、モチベーションが下がってきて、途中で読むのやめちゃったりするんだよね。いかんなあ。一気に読まなきゃ。

これは、今年お世話になった気がするので。結局実を結びませんでしたが。ぼくの都合で。でも、ここから出発して、いろいろ調べ物して、いろいろわかったことがあったのは、よいことだった。
http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20051103/p2

何が書いてあったか忘れちゃった。そんなものをランクインさせるなといわれそうだけど、過去記事で褒めてるしなあ。あと、アフィリエイトでもこれは売れた。
http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20050821/p1

近いうちに、「代ゼミのセンタープレ試験で細見和之『他者性/アイデンティティ』が出題されたが」というエントリを書くよ。まあそれとは関係ないけれど、「ドナドナ」論の最高峰。
http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20050610/p2

禁断のフォトリーディング指南書。といいたいところだけど、普通にアメリカの大学院生とかがやってる読書法を方法論として示しただけ、という内容だった気がする。
http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20050529/p3

去年はblog面白かったけど、今年は不発だった。そんな今年のぼくの気分にぴったり。とかいったら怒られるか。
http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20050813/p2

かなり待たされた(結局頓挫したのかと思っていた)、文字通り待望の、「日本の優生学」にかんする力作。今年の夏はこれに没頭していた。これも1位か2位にもっていきたいなあ。
http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20050818/p2

これも面白かったですね。みんな*1面白いと絶賛。でもこれもなぜか途中で、4分の3ぐらい読んだところで突然読むのをやめてしまった。
http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20050718/p2

デリダの遺言』も高評価だし、『諸君!』問題のようなオモシロエピソードも提供してくれた仲正さんだけど、こういう、なんていうか、普通のエッセイを、それも読者をぐいぐいひっぱる面白いエッセイを書ける力量にうならされる。
http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20050623/p2

会計学」に関心がある「読者層」(新書などをチェックする「本読み」と呼ばれる人びと)は少ないと思う。これだけ売れたのは、内容が面白いから。『バカの壁』なんぞとは違う。面白い本を書けば売れる、という、希望に満ちた本。
http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20050326/p1

対話がすれ違っているのは確かなのだけれど、そこを評価しているわけではなくて、すれ違わないように気を使う北田さんと、単にいいたいことをいいっぱなしにしているだけに見せつつ、煽るのを忘れない宮台さん、その対比が面白い。北田さんは大学院時代、ほとんど宮台さんのような存在だった(東大社研のゼミで)。そんな北田さんに対する煽りとして宮台さんの態度を読んだ。北田さんは煽る側になる気はないのだろうか。
http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20051021/p2

これは↓で述べたことに尽きます。社会学ディシプリンとして大学で教える教員・大学で社会学を学ぶ学生にかかわるチャンスがある職員は、学生にこの本を推薦しなければならない。
http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20050411/p1

「写真」についてぼくがいいたいことは、http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20050521/p2で書いたことに尽きる。
http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20050426/p2

今年たくさん買った本。ひとにあげたのだけど。自分の分はどこにいったのだろうか。
http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20050415/p1

ルーマンが『社会の社会』で好んでよく引用していたという理由で読んでみた。セールの本はどれも面白いです。『パラジット』以外に、あと何か読んだ(タイトル失念)のだけど、冒頭の投瓶通信についてのエピソードがヒッジョウに面白い。そこだけでも読むべし。
http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20050630/p2

スピリチュアルなレベルではこれがキタ(単純)。禅をシンプルに、いろいろな俗世の諸事情をそぎ落としてレジュメ化したもの。実際の禅は(とくに禅問答のところが)マニュアル化されていて、ぜんぜんダメらしいけど。
http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20050504/p3

アフターダーク』は去年の年末だったのか。『奇談集』と『スウィング』が今年か。しかし80年代の短編集が最強という罠。
http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20050404/p3

バルトの書くものはほんとに面白い。掛け値なく言える。今年は写真について考える機会が、ちょっとだけあったので、この本を読んだ。ぼくが写真について言いたいことは、http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20050521/p2で書いたことに尽きる。
http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20050502/p2

 

*1:みんな」とは、「読んだ人」を意味する。