東編著『波状言論S改 社会学・メタゲーム・自由』

例のメルマガ「波状言論」での鼎談から、大澤真幸北田暁大宮台真司の3氏と東浩紀鈴木謙介のものをピックアップして書籍化したもの。
メルマガはたしかに読みにくいし、波状言論はプリントアウトすると用紙消費がとんでもない量になるので、本になってくれるとうれしい。

でもこの本の帯の文句はやはりまずい。
メタな理論とベタな現実の往復運動=批評を実践する」
って、まさか本文には書いてないだろう、編集者が勝手にテケトーに書いたんだろう、と思っていたら、序文で東氏がほぼ同じようなことを述べていたのでのけぞった(「知のアクロバット」も登場。わざとか)。
しかしまあ、この本を読んで、「理論はメタで現実はベタ」だと思う読者が多いのかどうかは予想不可能なので、ま、いいか。