MIDI検定4級を受けてきた。
夢の中で**新書の編集部の中の人から「『社会のMIDI』ってタイトルで新書書いてくださいよ♪」と言われたので調査にいってきたよ。
MIDI検定4級の試験は面白いことに、セミナーと試験がセットになってるのね。10:00〜16:40に授業をやって(もちろん休み時間はある)、16:50から50分間テスト。といっても、テスト自体は簡単だから見直し含めて20分ぐらいで終わっちゃって、終わったら講師に採点してもらって合否がその場でわかってしまう(ぼくは1問間違えて*198点だった)。
検定料にはテキスト代、授業料、ライセンス発行代が含まれていて、「今度の週末にちょっと受けてみっかなあ」と思ったらネットで申し込んで気軽に受けられる。この気軽さは「MIDI検定業界」への案内のような役割を果たしていて、他の検定業界も真似すればいいと思った。
4級はMIDIがどうこうというよりは「マルチメディアとしての音楽」(というかマルチメディア環境の中での音楽に特化した側面)がテーマで、3級でも2級でも問われない範囲があるので、2級持ってる人も受けに来たりするらしい(受けなくていいと思うけどね)。
試験自体はどうでもいいのだけど、セミナーがちょっと面白かった。
- 「着メロ1曲3000円」という仕事の依頼は、¥3000par〈MIDIデータ1ファイル〉ということではなく、たとえば〈DOCOMOのキャリア10機種分のデータ〉で「1曲」として換算する、ということを意味する。
- 通信カラオケの仕事も割に合わない。
- ループで作られている原曲を、それっぽくシミュレートしたりする(そういうのをカラオケで聴くとたしかに笑える)。
- 昔は作曲家がラジカセでデモテープ作って、アレンジャーがプロダクションして、という工程だったが、今は作曲の段階でプリプロまでつくって、それでプレゼンして欲しい、という感じで作曲の依頼などが来る。
- プリプロのデータをそのまま最後まで使うわけだから、これはもう「音楽を生産する」という作業にかんしては最終形態といっていいんじゃなかろうか。
- パチンコ業界がオススメ。パチンコ・パチスロのいい曲をCDでリリースすることが増えてきた。
- いずれにせよ「1曲あたりいくら」というような「内職」では絶対食っていけない。企業に就職したほうがいい。
とか、いろいろ夢のないハナシ(社会学者が喜びそうな)を聞いてきました。
*1:「ハードディスクとは回転する金属の円盤である」とかなんとかって問題で、「別に金属である必要はない(し、磁気を使っている必要すらない)だろう」と思って×にしたら不正解。