『経済・経営のための統計学』(有斐閣アルマ)

届いた。

経済・経営のための統計学 (有斐閣アルマ)

経済・経営のための統計学 (有斐閣アルマ)

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目次

    • 基礎編
  • 第1章 データの整理と見方:分布の特徴を知る
  • 第2章 確率変数と分布:統計分析の基礎
  • 第3章 推定と検定:統計的推測
  • 第4章 回帰分析と予測:経済分析への基礎
    • 応用編
  • 第5章 経営学:組織心理学による実験と分散分析
  • 第6章 会計学原価計算と組織行動
  • 第7章 経済学:ミクロ分析への応用
  • 第8章 マーケティング:ブランド選択行動の分析
  • 第9章 ベイズ統計学による分析
    • 補 章 Rの解説 

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中途半端, 2005/03/21
レビュアー: カスタマー   東京都 Japan
前半と後半に分かれており,前半は統計の基礎を,後半は研究への応用という構成になっている.それはそれでいい.

しかし,前半は理論的な背景の説明が不十分なだけでなく,Rによる実例も少ない.後半は研究云々というには簡単すぎる内容で,実に中途半端な内容だ.

特に,Rに関する解説は申し訳程度であると思った方が良いだろう.巻末に各種分布の数表などが載っているが,そういうことをするくらいならRでこの値を求める方法を丁寧に説明した方がよかったのではないか.

学生が,これを用いて自分で様々な経営・経済の分析を試みることができるような本を期待していたが,少々期待はずれだった.


基礎編と補章を読んだ。

からデータをダウンロードできる。……ぬあ!エクセル形式だ!どういうこった!だったらはじめから『≪エクセルで学ぶ≫経済・経営のための統計学』かなんかにすればよいではないか!R言語を使って処理する、といううたい文句はなんの意味があるのだ……エクセルとか統計ソフトを持ってなくても家でできる、という含意があるのかと思っていたのだけど……。

しかしR言語に関する解説はこのぐらいでいいんじゃないですかね。困ったら

でおおよそ解決できるでっしょ。

基礎編はどう評価してよいかよくわからない。たぶん教科書として書かれているので、授業で学生のレベルに合わせて解説を入れてくれ、というのが著者たちの思惑なのだろうけど、初学者がいきなりひとりでこれ読んでどこまで理解できるのか、「入門書」ばっかり読んでるぼくには判断できません(巷にあふれる「入門書」とそれほど違ったことは書いてない)。

でも、第1章で分布→相関という流れにざっくり触れているのはよいと思った。社会科学系で計量調査をやろうという輩は、ようするに相関分析をしたいわけだから、相関について最後の方でちょろっと触れる、みたいな正統的(?)「統計学入門書」よりもずっと良心的だと思った。

あとは積分とか、高校数学を習ったことのない我々がおじけづくような記述を平気でするのはやめて欲しいと思った。そのぐらいか。