最近読んでる本。電車とかで。
- 作者: 三島由紀夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2002/11
- メディア: 文庫
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冒頭「女神」以外はすべて短編なのだが、洗練のかけらもない。もちろんこれは不精確な言い方で、三島はまず洗練という領土を設定し、洗練をなんらかの区別を採用して分類し、各分類項目ごとに短文を連ねていった。そのように書かれたとしか思われない。
「書くこと」が動き出し、うねってゆき、短編という形式を撹乱し、結果的に洗練が見出される――といったプロセスを動的に体験することができない。もちろん三島という作家が「どのように」書いたか、などは想像することすら(想像することしか)できない。
「書くことwriting」がうねること、目的をもたないこと(作家の目的ではない)、洗練を必要とするのは「書くこと」でも「うねり」でもなく、作家や読者でしかない、ということが、三島によっては完全に無視されている。
■
洗練とはなにか。
せんれん【洗練・洗煉・洗錬】
(名) スル
優雅で品位の高いものにみがきあげること。
「―された物腰」
洗練する refine ; polish up
‖ 〜された elegant ; refined ; polished
‖ 彼女は物腰が〜されている Her manners are polished [sophisticated].
‖ 〜されない言葉遣い unpolished speech
‖ 祖母は非常に〜された女性でした My grandmother was quite a cultivated woman.
- グランドコンサイス和英辞典
polished
━━ a.
磨いた ; 光沢のある ; 洗練された ; 完ぺきな ; (米が)精白された ; 〔米話〕 酔っ払った 《up》.
polished deception 【野球】 (ピッチャーが弱点を隠すために)きれいなフォームで投げること.
polished rice 精白米.→polish
- グランドコンサイス英和辞典
sophisticated
━━ a.
[1] 洗練された, 高級[高尚]な ; 世慣れた, 悪擦れした ; 気取った ; こじつけた ; まぜ物をした.
[2] (作品・文体が)凝った ; (装置・思考などが)複雑[精巧]な.
sophisticatedly ━━ ad.
→sophisticate
- グランドコンサイス英和辞典