いろいろニュースクリップ。

中学生の「性」条例で規制　東京都、委員会で議論へ

人工妊娠中絶や性感染症の低年齢化に歯止めをかけるため、中学生以下の性行為を条例で抑止できないか−−。そんな意見が東京都庁内で出ている。「保護者らは安易な性行動をさせないよう努めなければならない」といった罰則のない規定を都青少年健全育成条例に設ける構想。
だが、庁内には「プライバシーにかかわる問題を規制することになる」「そこまで踏み込んでいいのか」と異論もある。都は中学教師らでつくる「青少年の性行動について考える委員会」を２２日に設置、議論してもらう方針だ。
都内の教師らが２００２年に実施した調査では、中学３年の性交経験率は男子６・８％、女子８・７％。１９９９年の調査より男子は１・５ポイント、女子は５・４ポイント増えた。
（共同通信） - 9月21日8時29分更新

中学卒業まで「性」規制を　都の委員会初会合で意見

東京都の「青少年の性行動について考える委員会」（座長・加藤諦三早大教授）の初会合が２２日、都庁で開かれ、中学卒業まではセックスをしないよう都条例で規制すべきだとの意見が委員の１人から出された。
都庁内には、中学生以下が安易な性行動をしないよう保護者に努力義務を課すべきだとの意見もある。委員会は性感染症や「望まない妊娠」から青少年を守るため、年内をめどに対策を提言する予定で、規制の是非が焦点の一つになる。
冒頭、都青少年総合対策推進本部長の竹花豊副知事は「この１０年で中高生の性交経験率が急増、人工妊娠中絶などの問題が看過できなくなった。大人社会の真剣な取り組みが必要だ」と述べた。
（共同通信） - 9月22日19時58分更新

Official Wants Law to Limit Youth Sex
Wed Sep 22, 2004 08:35 AM ET

TOKYO (Reuters) - Parents in Tokyo would be legally responsible for keeping school-aged children from having sex if the city's top law and order official gets his way.
The feasibility of such a step, proposed by Tokyo Vice Governor Yutaka Takehana, will be one of the topics discussed when a panel of experts meets on Wednesday to try to figure out how to deal with Japan's increasingly sexually active youth.

Takehana, the city's first vice governor in charge of law and order, was quoted by Kyodo news agency as saying that such a rule "would convey the determination of adult society" to prevent youth sex, even if no penalties were imposed.

A Tokyo government official acknowledged that enforcing such a law would be difficult. "If this sort of topic were to emerge at the meeting, we could not ignore it," he said.

"Certainly enforcement would be difficult," he added. "I imagine that the idea of a law will be vetoed."

The concerns behind the proposal are real, however.

The legal age of consent in Tokyo is 18.

Some 20 to 30 percent of Japanese 16-year-olds have had sex and nearly a quarter of these have four or more partners, according to Masako Kihara, an AIDS expert and associate professor at Kyoto University.

As a result, both AIDS and other sexually transmitted diseases -- such as chlamydia, which can cause infertility -- are on the rise among young people.

Of new HIV cases in 2003, at least 33 percent were in people under 29.

「青少年の性行動について考える委員会」委員名簿　（敬称略・順不同）

• ○東京都青少年問題協議会副会長　早稲田大学教授 加藤　諦三
• ○赤枝六本木診療所院長（産婦人科医） 赤枝　恒雄
• ○（社）地域医療振興協会ヘルスプロモーション研究センター長（泌尿器科医） 岩室　紳也
• ○目白大学教授（犯罪心理学） 内山　絢子
• ○特定非営利活動法人ぷれいす東京代表　東京都エイズ専門家会議委員 池上　千寿子
• ○東京都公立中学校ＰＴＡ協議会　健全育成委員長 吉田　千恵子
• ○警察庁生活安全局少年課・専門職（臨床心理士） 石橋　昭良
• ○警視庁生活安全部少年育成課　課長代理（福祉班担当） 齋藤　政芳
• ○世田谷区立旭小学校主幹（養護教諭） 関　眞理子
• ○練馬区立大泉西中学校主幹（生活指導主任　保健体育教諭） 田島　幸夫
• ○東京私学教育研究所員　前戸板女子高等学校長 戸部　英貞
• ○都立第五商業高等学校主幹（保健体育教諭） 勝嶋　憲子

以上１２名

雑誌「薔薇族」が休刊

　雑誌「薔薇（ばら）族」（第二書房）が発売中の３８２号を最後に休刊することが２２日、分かった。
　同誌は男性同性愛者専門誌の草分けとして１９７１年に創刊。ピーク時は約３万部に達したが、最近は３０００部程度に落ち込んでいた。伊藤文学編集長（７２）は「インターネットなどで情報が手に入りやすくなり、雑誌としての役割は終わった。残念だが休刊は仕方がない」としている。　
（時事通信） - 9月22日19時2分更新