ラリー・クラーク監督/BULLY

BULLY / ブリー


発売日 2003/11/21
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おすすめ平均
罪悪感のなさが衝撃的
怖くなった。。。
事実に基づく映画

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日本では2003年公開。南フロリダで実際に起こったいじめっ子殺人事件を、説教臭いラリー・クラークが説教臭く映画化したもの。
脚本は良いと思った。それから、ビリーを殺害するところまでは、台詞も演技も小ネタも良い。演出が若干ダサいだけ。しかし犯行以降、登場人物たちが疑心暗鬼になって怯えたり必要以上に饒舌になったり、ようするにラリーdaisenseiによる「お説教」がはじまると、もうダメ。「人を殺すということは、こんなにも大変なことなんですよ」ということがあなたはおっしゃりたいのですか? といういやーな感じがつきまとい、もうみてらんない。
手持ちのビデオで荒っぽく撮ればそれってリアル、という思い込みの典型がはじまってしまう(撮り方は一貫しているけど、「リアルに説教しよう」という魂胆が気持ち悪い)。
「無軌道な若者」を描きたいのであれば、もっと丁寧に、一貫して、説教なしに撮ってもらいたい。