序・1章・2章

『基本権』のルーマンが、パーソンズ図式に乗っかっていることまでは間違いないですが、AGIL図式をベタに採用している、とまではいえないかも。
|とりあえず、3章くらいまでの記述を見る限りは。

ありゃ。先日我々は、「四つの基本権機能」として挙げられている(@2章)、

  • 人格の自己表出(第4章で議論)
  • 信頼しうる行為態度予期の形成(第5章で議論)
  • 経済的欲求充足(第6章で議論)
  • 共通なものとしての拘束力をもつ決定を下す可能性(第7章で議論)

を、上から順にLIAGだろう、ということで結論づけちゃいましたw(あとで詳しいことはMLに流しますが)。

AGIL図式を採用している」といえるためには、
1)システムが存続するために解決しなければならない一般的問題が
2)4つある
という、擬似生物学的-論理的-分析的な強い前提まで込みで採用している必要がありますが、ルーマンが、そこまで強い主張に従っているところは、私はみた記憶がありません。

という意味での「ベタな採用」はしていないでしょうね。
「これ、なんで4つなの?」とぼくが疑問を投げかけたら、「AGILじゃネーノ?(笑)」(K氏)、で、「あー、これがLで、これがGで…」とやっていって、ASN氏も「そう思う」と。そういう話し合いをしておりました。