解答編

昨日の疑問が今日解決している。。。こんな便利社会(別名ロボット社会)でいいんでしょうか?????(コメントの転載に快諾してくださったBBさんに感謝いたします)
http://d.hatena.ne.jp/hidex7777/20040223#p2

  • 五−2:ここでの社会Gesellschaftは文字通り「全体社会」、すなわちコミュニケーションの総体のことですね。社会的次元は自我と他者が接するところ(具体的な個人間の相互作用も、異なる社会システムが対峙しているケースも含めて)では必ず生じるが、その具体的なあり方(「構造」)は常に、接触がコミュニケーションとしてしか生じえないということによって条件づけられている、というほどの意味だと思います。
  • 六−4:訳があまりよくない。「二重構造において」はin der binaeren Strukturで、ルーマンの用語法を踏まえればこれは「二分構造」ないし「二値構造」と訳すべきでしょう。現実を因果性として捉えることは、同時に「因果の領域/価値領域」という新カント派的な二分図式を自明視することをも意味していた。かくして世界はこの図式に沿って縮減されたかたちで現れてくるのである、と。
  • 六−5:これも訳が悪いような気が。少しくどいかもしれませんが「それによって、倫理において制度と自由とが相互に関係づけられていた、そのスタイルも変化することになる」。すぐ次で述べられているように、複雑性が増大し不確定となった社会では、かつてのように、善なる行為を行えば社会的な合意が得られ制度が安定するなどと考えることはできなくなった。むしろある行為が善であるという確信を、他者の異なる意見に直面することから保護する制度が必要になってくる云々というわけです。