理系志望高校生のための国語2
とりあえず前半部分はこんな感じです。受験経験者・塾関係者のチェック求む!!
■理系に必要な国語
まずなんといっても、センター試験で国語を受験しなければなりません。しかしセンターの問題は、高校の授業をまじめに受けて、直前に過去問を数年分こなせば、高いハードルとは感じないはずです。注意すべきなのは国立大学の二次試験で意外と国語の配点が高い点です。たとえば東大の理科(前期)は次のような配点になっています。
教科 配点(センター試験) 配点(個別学力試験) 国語 200 80 数学 200 120 地歴公民 100 - 理科 100 120 外国語 200 120 なんと二次試験(個別学力試験)で、80点もの配点がなされています。この意味するところは、国語、とくに古文・漢文を制していれば、理科受験は非常に有利ということです。そこで、理系の大学に進むことを想定した上での現実的な学習方法を簡単に紹介します。
《現代文》
現代文は、高校の授業を受けていても(教科書だけ読んでいても)、まったく受験の役にはたちません。そこで、文庫・新書等を1ヶ月に2〜4冊読むペースで、読書してもらいます。読んだ後に、自由にキーワードを書きとめてもらいます(いわゆるブレーン・ストーミング)。次ページの文献リスト(ごく一部の文献しか掲載していませんが)を参照してください。大事なことは、興味のもてる、本当に面白いと思える本を探してきて、それに熱中することです。《古文》
基本は高校授業の予復習です。次の参考書が役に立つでしょう。
- 望月光『望月古典文法講義の実況中継(上・下)』(語学春秋社)
また、大学入試に出題される古文の原典は限られていますので、『源氏物語が面白いほどわかる本』『あさきゆめみし』などで、あらかじめ内容把握をしておきましょう。
《漢文》
漢文をマスターするには1ヶ月あれば十分、などと言われますが、漢文ごときに1ヶ月も時間を作るのは無駄です。
- 三羽邦美『漢文ヤマのヤマ』(学研)
を通読した後、教科書の漢文に触れておけば十分です。
《小論文》
以上の3冊を高3までに通読し、高3の1年間は小論文の添削を受けたほうがよいでしょう。