希薄化? 準拠集団?

http://d.hatena.ne.jp/gyodaikt/20040130#p3
ううう,この「ジャーナリスト」氏のサイトが見たい…ぐぐるではどうやってもだめでつね.

しかし社会学をやっているぼくにも,「希薄化」してるのかしてないのか,という議論が社会学的にいかなるインプリケーションを持っているのかは不明です.濃密な仲間関係を持っている(の中を生きている)にもかかわらず希薄に感じる瞬間があり,その瞬間が特権的な出来事となってナラティヴの要素になるということはありうるわけでしょう.それこそ量的にも質的にも語りえないはずで*1,つまり,「希薄/濃密」という区別では何が準拠問題となっているのかがまったくわからないのです.

北田氏がおっしゃるようにものさしを変更しなければならない事態が生じているのだとしたら,その「変更」は,いかなる問題状況の「変更」に対応した問題解決なのかという点を論じなければ,たぶん社会学的には認識利得がないでしょうね.

つかとりあえず『世界』の鼎談をピーコ,じゃなかった,買ってこなきゃ……

*1:「俺って希薄なんですよねー」と語っているおまえは誰がどう見ても仲間に囲まれて生きてるだろ,っていう例とか