SIGNAL@中野Heavy Sick Zero

我が永遠のアイドル、愛しのAkiko Kiyama嬢のライブを目当てに、一週間以上続いている高熱を圧して中野へ馳せ参じた。
Heavy Sickという名のクラブは以前幡ヶ谷にあって、その頃はぼくも真っピンク(もしくはオレンジ)の髪の毛でDJなんぞをさせていただいていた経験があるのだけれど、もうそれから7年も経つ。
18:00。Akikoタンのライブセットは、Op.discやcontexterriorから出している楽曲のような、抽象的かつロマンチックな中高音域を基調としていながらも、ライブ向けにアレンジされたからなのか、音響環境の違いなのか、低音域が意外とアップリフティングで、気持ちよいダンスミュージックとして踊ることができた。しかし独特の空間性を作り出す、クールな色彩はまったく変わらない。Kiyama節健在。
意外と背が高い方だった。
ああ……LOVE……ってせつない。。。。。。



さて、このSIGNALというイベントについてはぼくは何も知るところがなく、Kiyamaさんのライブスケジュールだけをたよりに行き着いたわけだけれど、この日、同じくOp.discからリリースしているeater氏のライブもあった。
フライヤの情報によれば、eater氏は、なんと、元PSYCHO BABAのメンバーらしい。なんというシンクロ!自分史を振り返ってしまった。PSYCHO BABAといえば、ぼくの1998年から2005年までにおよぶサイケデリックトランスシーンへのコミットメントにおいて幾度となく耳にした、シーン・アイコンと認識している。その音源を耳にする機会は、意識的にはなかったけれど(というかその期間、意識的に、この楽曲は誰それの名義の曲で……という聴き方をしたことがほとんどなかった)、たぶんどこかで聴いているはずだ。
20:00。今年最大級の音楽的体験がぼくを襲った。
Kiyama氏のライブが3次元空間にホログラム化された複数のオルゴールのアンサンブル、のようなものだとすれば、eater氏のライブは、数次元の間を、小節ごとに、拍ごとに、一音の中の倍音成分ごとに、ぶっ飛ばされる、ダイビング体験。
これは……年季、なんでしょうか(笑)。