覚園寺‐開山智海心慧七百年忌記念‐@鎌倉国宝館

覚園寺は、鎌倉幕府二代執権北条義時が、建保六年 (1218)に造立した大倉薬師堂を前身とし、永仁四年(1296)、元寇の難を逃れることを祈って、九代執権貞時が開基となり、京都泉涌寺の法燈を伝える高僧智海心慧を開山に迎え真言・律・禅・浄土の四宗兼学の道場として開かれました。
鎌倉時代は北条氏の厚い外護を受け、その滅亡後も後醍醐天皇、足利氏と代々の為政者に保護され、鎌倉における北京律の拠点として多くの英俊・学僧が集まり、寺盛をほこりました。
平成17年は覚園寺開山智海心慧の700年忌に当たります。これを機に、同寺の歴史を伝える貴重な文化財を一堂に集め、本山泉涌寺の寺宝も交えながら、覚園寺の歴史的な歩みを展観します。