シュトックハウゼン《リヒト=ビルダー(光=イメージ)》

行った。観た。聴いた。CDと同じだった。

  • [24・25・26日]
    • 《リヒト=ビルダー(光=イメージ)》(2002年/41分)〜連作オペラ「リヒト(光)」から「光の日曜日」第3場(演奏会形式)
    • [24日]電子音楽《少年の歌》(1955-56年/14分) 《テレムジーク》(1966年/18分)
    • [25日]電子音楽《コンタクテ》(1958-60年/36分)
    • [26日]テープ上演《天使=行列》〜連作オペラ「リヒト(光)」から「光の日曜日」第2場(2000年/45分)

前半、リヒト・ビルダー。
後半、過去音源。
3日連荘で行くつわものどもと公演後呑んだが、
音が50年前のものとまったく同じじゃねーか
と。みんな言ってました。「明日も行くのか……orz」とうなだれていました。
おそらくマルチトラックで録音したテープの各トラックをハードディスクレコーディングし、パラで設置したスピーカーの音量を調整すべく、シュトックハウゼンは卓をいじっていたのでしょう。布で卓は隠されていましたが。高木完が覗き込んでいました。

28年ぶりの来日ですから。たとえノートパソコンから流れるMP3の音であっても。立ち上がって「ブラーヴォ!」ですよ。ドイツ人に向かって(笑)。

ぼく的には、あれだけCDの販売をするのが前もって分かっていたら、貯金を下ろしてから行ったのに、という点が残念です。

新曲の(といっても3年前の曲ですが)《リヒト=ビルダー》はどんな曲か。というと、こんな曲↓。

CDの解説にも書いてありますけど、ステージに立つ4人の演奏者はテノールとトランペット、バセットホルンとフルートという2組のデュエットとして扱われます。それぞれのデュエットで音楽的な対話が行われますが、あるモチーフが2人で同時に演奏されたり、エコーの様に少し遅れて演奏されたりしますが、単なる模倣ではなくピッチやリズムの変容、奏法やリングモジュレーションによる音色の変容を伴っています。そしてその対話が二組同時に行われますしデュエット同士でも音楽的な対話の行われる部分もあるので、聴き慣れてくるとすべてのフレーズの元となっているミヒャエルとエーファのフォーミュラが非常に複雑に変形して散らばったりまとまったりする様子が聴き取れるようになってきます。

おそらくこうした音楽的な対話と、4人の奏者の肉体的な動きがうまく組み合わされているのだと思うので実演を見るのが楽しみです。

楽譜も売ってましたね。この曲。
しかしぼく的には。記譜出来る曲を、演奏家が、演奏会で、演奏し、聴衆が、それを聴き、お金を払う。というよーなことが21世紀にいまだ残っていることが信じがたい。というか嫌だ。気分悪い。
あとiPodで録音している奴がいたが、あれ意味あんの?(笑)CDと同じなのに(笑)。
あとなんであんなに太るんだ。デブ。A.K.I.が来てたのはデブ共感説。