本日の「お前はな」。
しかしながら、SEXの問題は心身問題でもある。心身二元論の立場のように、「肉体の快楽を追及しても心は痛まない、別だから」というわけにはいかない。そこに、SEXと愛といったテーマが介在することになる。
えっ?∠( ゜д゜)/(心身問題って言っちゃってるよこの人……)
「肉体の快楽」を感じているのは心ではないのかと。
セックスと「心が痛む」のとがいったいいかなる事情で関連しなければならないのかと。
「取材を終えて」にはこうある。
「【略】Hの話をしているのに、よくよくきくと、中心にHがあるわけではないのだ」
中心には、いつだって、先が見えない不安感、虚無感、孤独があるだろう。あるいは、成長が限界に達しつつあるかに見える現在、限られたパイを奪い合う競争社会の人間関係の“ひずみ”がそこに横たわっているかも知れない。即物的なSEXはある意味で刹那的な癒し効果を持つようにも思うが本質的な問題解決にはならない……これは子どもだけに限った話ではないように見えるのだが……。Hを急いでも幸せにはなれない、ということか。
(小池正春)
お前はな。