「ひぐらしのなく頃に解」放送休止に関しまして

放送局側の都合、ということらしいね。


いつもTVアニメーション「ひぐらしのなく頃に解」を ご視聴頂きまして、誠に有難うございます。

先日より斧や鉈を使った痛ましい事件が相次いでいる事情があり、
一部の報道において、アニメやゲームが与える影響を取り沙汰されるといった状況がございます。

委員会としましては、一連の事件と「ひぐらしのなく頃に」という作品には
現時点までに何ら関連性が認められていないこと、また、
ひぐらしのなく頃に」という作品を通して、我々が伝えたいメッセージが
殺人や傷害を全否定するものであることを含め、
放送続行について、各放送局へ繰り返し交渉を続けて参りましたが、 誠に残念ながら
放送局側の判断により、テレ玉での放送は10月1日(月)をもって休止となってしまいました。

原作者である竜騎士07先生や今監督を始め、すべてのスタッフが一所懸命制作している
大切な作品を、このようなかたちで皆様にお見せできなくなってしまうのは
誠に遺憾ではありますが、放送に理解を示して下さっている放送局がある限り、
今後も「ひぐらし」という作品を皆様に理解して頂けるよう、放送は必ず続けて参ります。

最後になりましたが、放送が見られなくなってしまう皆様へのご対応について
現在、委員会内で善後策を検討しております。
近日中にお知らせできるかと存じますので、少々お待ち頂ければ幸いです。

今後とも、TVアニメーション「ひぐらしのなく頃に解」を、宜しくお願い申し上げます。

2007年10月5日
ひぐらしのなく頃に解製作委員会

テルミン再版

そういえば「大人の科学」のバカ売れしてプレミアついてたテルミンが再版されて予約受付中だよ。

テルミン (大人の科学マガジンシリーズ)

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テレ玉ネ申演出ktkr


  • ひぐらし原作テーマ:敗者なんか、この世にいらない
  • ひぐらしアニメ版テーマ:市民権力の前には2000人ぐらい殺していんじゃね

ってことでもういいじゃん。
DVD買うなよ
原作買いましょう
[rakuten:amiami:10048415:detail]
そんで【ひぐらし名シーン】祭囃し編 - ニコニコ動画
みればいんじゃね。





千葉はやるの?

【ひぐらしのなく頃に】解が中止だが無茶する前にこれを見ろ

http://www.nicovideo.jp/watch/sm1104914



ぼくもバイトから帰ってきて疲れて寝ちゃって、起きてから(6時ごろ)知ったので、大手既成メディアによる報道のされかたとか、そこいらへんの詳しい事情はよくわからない。中止なのか休止なのかもわからない。
http://www.asahi.co.jp/move/変な報道の仕方をしたこと、読売(報知)が事件発覚のごく初期に【「ひぐらし」との関連性】という情報を伝達していたこと、ぐらいしか知らない。
ぼくの考えをいうと、もし犯人が竜宮レナとのシンパシー的な関係性にあったならば、凶器に斧は絶対に選択しない。鉈でなければ成り立たない(「スクイズ」だったら鋸でなければならないのだから、もっと「ない」)。ムーブは「ひぐらし」の「内容要約」と称して、「主人公の少女」が「親の離婚騒動をトラウマ」として「斧で敵を殺していく」、というまったくデタラメな報道をしたらしいけれど、馬鹿な大手既成メディアをいまさら批判してもどうしようもない。
「『ゲームやマンガやテレビが犯罪の要因になる』とかっていう《強力効果論》は科学的に否定されているんじゃないの?」と思う方も多いと思う。しかし実は、強力効果論は90年近く「実証によって否定され続けている」だけであって、姿を消したわけではない。「ゲーム脳」のような笑い話のことではない。今現在、強力効果論をやっきになって「実証」しようとする潮流がじっさいにあるのだ。恥ずかしい話しだが、慶應義塾大学大学院社会学研究科心理学専攻でもそのような研究が行われている。内部事情を多少知っているから暴露するが、論文執筆者は「強力効果論は肯定できるか否か」を実証によって明らかにしようとしているというよりも、「実証という手続きをとって、なんとしてでも肯定しなければならない」という動機づけで研究を行っている。もちろん、どのような動機づけで研究を行っているのかを「問題にする」ことは「悪い」ことである。問題なのは、そのような研究を行っている人がいるのだから、そうした研究を否定するような言動は慎むべきだ、という空気が蔓延していることだ。ぼく自身、院ゼミで強力効果論に対する否定的な発言をしたとたんにとある教員に研究室に呼び出されて恫喝された経験がある。
重要なのは、「実際にゲームやマンガが犯罪や暴力性の要因になるか否か」ではない。もちろん学システムの世界では「真か偽か」がいぜんとして主導的だ。しかし社会的に問題なのは、「実際にどうか」、ではなく、「要因になるであろう」という「もっともらしさ」が「現実」として存在している、ということである(社会学ニクラス・ルーマンは「マスメディアは現実を歪めて伝えるのではない。現実を生産するのだ」と述べた)。一度も実証的テストを行ったことがない者でも、「暴力表現は暴力への影響があると思う」と簡単に述べることができる。どんなに否定しても、そのような言表は無尽蔵に湧き出てくる。科学的に否定してみても、まったく意味がない。ぼくたちはそのような社会で生活している。

ところで冒頭で紹介したニコニコ動画の作品で、作者は「待つこと」を呼びかけている。ぼくも現状ではそれが最善策だと思う。
まず一週間待つ。東海TVだけが休止なのか。その他の局も休止だとして、いつまで休止が続く予定なのか。それとも中止なのか。それを知るために。
中止が決定的になれば、圭一が教えてくれたように、相談しよう。そして正攻法で攻めよう。
正攻法とは、科学的方法(だけ)ではない。現実=社会に介入しなければならない。そのさいに科学的「見地」も必要とされるかもしれない(し、されないかもしれない。科学は「ひとつの」現実でしかない)。
暴力表現が人間の暴力性に影響を与えうる、という信念をもつ人びとが現実にいることは変えようがない。そういう人びとを一挙に説得しようとすることは、正攻法とは思えない。
もっと別の手段を。




【追記】これもね。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1101965


ムーブの報道はhttp://www.nicovideo.jp/watch/sm1094350

社会システム理論 第6章第2節11段落 第3節

三田ルーマン研究会では現在『社会システム理論』の読書会を、隔週で行っています。随時参加者募集中です。
こちらからぜひ参加を!→http://groups.yahoo.co.jp/group/mls/


先週金曜(2007年09月14日)の三田ルーマン研究会。

Social Systems (Writing Science)

Social Systems (Writing Science)

Soziale Systeme: Grundriss einer allgemeinen Theorie

Soziale Systeme: Grundriss einer allgemeinen Theorie

社会システム理論〈上〉

社会システム理論〈上〉

  • 第6章「相互浸透」
    • 第2節「相互浸透概念」
    • 第3節「オートポイエシスと構造」



レジュメと配布資料:http://www.hideosaito.net/mls/
podcastingしました:suneoHairWax::podcasting避難所
podcastingページ右下のRSS|Podcastingという画像をiTunes(などのpodcasting対応アプリ)にドラッグ&ドロップすれば聞けます。はてなユーザの方ははてなRSSが便利です。と思います。

コチラからもOK:
前半:Download
後半:Download


今読んでいるのは『社会諸システム――一般理論の概説』第6章「相互浸透」:

  • 第06章 相互浸透
    • 01 主題の設定
    • 02 相互浸透概念
    • 03 オートポイエーシスと構造←イマココ
    • 04 結合概念
    • 05 人と人との相互浸透
    • 06 二元的図式化と相互浸透
    • 07 道徳と相互浸透
    • 08 社会化と相互浸透
    • 09 身体と相互浸透

です。

第02節「相互浸透概念」


[06-02-11]


[06-02-12]

[06-02-13]

第3節「オートポイエシスと構造」


[06-03-01]

[06-03-02]

[06-03-03]

[06-03-04]

[06-03-05]

[06-03-06]

[06-03-07]

[06-03-08]

いろいろ

人命の脱神聖化

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中世ヨーロッパの社会観 (講談社学術文庫)

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白熱するもの―宇宙の中の人間 (叢書・ウニベルシタス)

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伽藍が白かったとき (岩波文庫)

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マンガ フロイト入門―精神分析の創始者 (ブルーバックス)

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行為論的思考―体験選択と社会学 (叢書・現代社会のフロンティア)

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絵葉書 I -ソクラテスからフロイトへ、そしてその彼方 (叢書言語の政治 14)

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トポロジー―基礎と方法 (ちくま学芸文庫)

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