1900-03-01から1ヶ月間の記事一覧

蘭千壽・外山みどり編,1991,『帰属過程の心理学』ナカニシヤ出版. 浅野智彦,2001,『自己への物語論的接近――家族療法から社会学へ』勁草書房. 坂西友秀,1998,『自己と他者の視点の違いと帰属過程』風間書房. Coulter, J. , 1979, The Social Constru…

東郷雄二,2001,「定名詞句の『現場指示的用法』について」『京都大学総合人間学部紀要』第8号:1-17

これも実は。 Kaplan (1989) はその直接指示理論の一部として、Context of use と Circumstances of evaluation (以下「値踏みの場」)を区別することを提案した。この理論では I, you, he, here などの一群の記号は indexical「指標詞」と呼ばれていて(14)…

ヤーコブソン『一般言語学』

索引: 転換子 149,152,153,154,155,157,158,159,170 引用: これはid:contractioさんのところからかっぱらい。 指標index的象徴、特に、人称代名詞は、フンボルトに基づく伝統においては、言語のもっとも基本的・原始的な層に属するものとされているが、そ…

転換子ふたたび

引用

本書では、他の心的システムによって、あるいは社会システムによって観察される心的システムをパースンPersonenと名づけることにしたい。そうすると、パーソナル・システムの概念は、観察者のパースペクティヴを前提としている概念なのである。そのさいに、…

ルーマンの場合

SSの索引: パースン(Person) 132-2,167-8,171-2,263,373-4,585-7,760,764,772 期待コラーゲンとしてのパースン 197 複数の自己準拠の総合としてのパースン 202

ルーマンの場合

前提↓ 以前、北田本合評会にて質問した内容から、人格論に関わるぶぶん まず第一部第一章から。ここではルーマンのコミュニケーション論における、 二つの帰属 が話題にされているかと思います。【1】行為/行為者への意図の帰属 【2】人格性への帰属と要約…

カントの場合

*『カント事典』から採取 人格[Person]形而上学の周辺的な一用語にすぎなかった人格の概念を、一挙に、倫理学だけでなく哲学一般の最主要概念にまで高めたのが、カントであった。直接の語源であるラテン語のペルソナ(persona)はキリスト教スコラ神学の…

・適切な(ただし留保つき)推論 では、「私」「我」というゼマンティクへと飛躍を誘う論理とはいかなるものか?ここでは大庭健『私はどうして私なのか』を参照してみる。 「私」という語を主語として、あるものが見えている・聞こえている・匂う・感じられ…

・適切な記述 ここで、本研究にとって示唆的だと思われる記述法の一事例をあげてみたい。 心がたくさんの小さなプロセスからできているという考え方を、《心の社会》と呼ぶことにする。また、心を構成する小さなプロセス一つひとつを、エージェントと呼ぶこ…

・不適切な問い浅野智彦『自己への物語論的接近』の第五章では、物語論の立場からの、構築主義による「自己」記述に対する批判が展開されているが、そこには記述の不適切さから生じる問いの不適切さといったものが見て取れる。同書の冒頭近く、次のように述…

2.心的システムと人格 「彼は楽しいから笑ったのだろう」「彼女は鬱病だから何事にも悲観的なのだろう」「被疑者は殺さない選択もできたはずだが自己本位的な利害関心から殺す選択をしたのだ」といったかたちで、事象の因果帰属が人格に対して行われている。…

レジュメ

自分がやってる「人格論」のためのノートとして、1年前に書いたレジュメを晒します。 多くの目玉に晒した方がうまくいく 「博士課程」とかいってえらそーにしてる奴の思索プロセスをオープンにしたほうが教育上よろしいと考える というポリシーのもとに進め…